【P探】プレスリリースを通して世相を探っているような気がする「プレスリリース探訪(略称:P探)」です。

9月7日に阪神タイガースがセ・パ両リーグ史上最速で、リーグ優勝を果たしましたし、18日には大阪・関西万博にも行ってきました。

2025年9月18日の関西・大阪万博会場の大屋根リング

大阪・関西万博会場の大屋根リングの下。トリミングした写真の下の部分には入場者がぎっしりでした=2025年9月18日

クライマックスシリーズの結果が怖いし、万博は「めっちゃ人、多いやん!」「これで気ぃ済んだわ」という感想しかなくて、もう、このまま今年が終わってもいいくらいの心境です。(大阪・関西万博については期待が大きすぎました。1970年の大阪万博と比べることが間違ってました)

とはいえ、この文章を書いている時点では、まだ9月。来年までの日々を順位がほぼ確定して以降のプロ野球の消化試合のように暮らしていくには長すぎますね。

しかしです、そもそも人生に消化試合などあるのか?
消化試合なんて誰が判断するの?
結局、消化試合って何?
…と、次々と無駄に湧いてくる疑問は「とうとう人生の消化試合かな」と感じる日が来るまで、考えるのは保留しておいて…。

気象庁が9月22日に発表した近畿地方の「向こう3か月の天候の見通し」によると、10月の平均気温は「高い見込み」で、11月は「平年並か高い見込み」、そして12月が「平年並か低い見込み」…だそうです。

見込み違いとなるかもしれませんが、ざっくりまとめると「いつまでも暑いなぁ」と思っていたら急に「さっぶぅ!ヘックション!!」という急展開ですかね。

年々小さな秋が顕微鏡が必要なくらいのサイズに近づいて見つけにくくなり、馬が肥えるタイミングはニッチ度が増している気がします。

プレスリリースに目をやると…。

「2025年第1回 紅葉・黄葉見頃予想」発表 残暑の影響で平年より遅い地域も、東京の紅葉は11月30日見頃に

「東京の紅葉は11月30日見頃」って、もう師走が迫って背水の陣で、相撲でいえば、土俵際ぎりぎり。大阪に至っては紅葉の見頃「12月4日」で、徳俵はとっくに越えて、次の取り組みが始まるタイミングというところ。
商店街にはジングルベルが流れて福引きの開催を知らせるポスターが貼られる時季です。

「紅葉」を秋の季語として俳句を詠むには無理がありますけど、そこのところ俳壇ではどうしてるんですかね。
単に気候変動を詠み込むにも限度があるでしょうし。

とはいえ、秋の存在感が希薄になっていることについては「何をいまさら」という方が多い、というか、それがほとんどですよね。「これから日本の季節は四季ではなく二季になる」とか「もともと日本は二季だった」という意見もあるようですね。

どちらにせよ、気候変動は現実のようで、万物流転の理(ことわり)を体感しています…ちょっと違うかな。

で、こんなプレスリリースを見つけてしまいました↓

秋空に灯る幻想体験 ー OSAKA WHEEL そらカフェ観覧車2025年 秋は「ランタン」に決定

“秋は「ランタン」に決定”というキャッチコピーが頼もしい。

とにかく開催期間中は「秋」なんだ、という強い自信に満ちた主張の圧が感じられるほどです。
さすが、1970年の旧万博会場エリアにある「EXPOCITY」のランドマークです。
先月(2025年8月27日)、国の重要文化財に指定されたばかりの「太陽の塔」も、観覧車を見ながら微笑んでいるでしょう、知らんけど。

そらカフェ観覧車「ランタン(2025 秋)」の昼の内装イメージ

そらカフェ観覧車「ランタン(2025 秋)」の昼の内装イメージ

「寒っ!」と肩をすくめていたら「あっつー!」と不要不急の外出は控えて、そろそろ散歩に気持ちいい季節かなと感じたのも束の間で、「寒っ!」となる。最近はこの繰り返し。

春と秋の季節の隙間化が進むなかで、社会情勢の先行き不透明感は薄まる気配が感じられません(註:個人の感想です)。

そこに、ひとすじの光が差し込んできた気になったプレスリリースを見つけました↓(註:これも個人の感想です)

10月7日。まったく新しいキリンビールはじまる。未来に向けた、次世代新定番ビール「キリングッドエール」誕生 ビールの力で日本を明るくしたいという想いに賛同した綾瀬はるかさんがブランドリーダーに就任

綾瀬はるかさんがブランドリーダーだそうで、
「キリンビールさん、グッジョブ!」です。(前記「註」参照)

プレスリリースによると…。

こだわりの素材と製法でつくったおいしさで飲む人の気持ちを明るく満たすだけでなく、日本の未来を明るくする取り組みとして、“ひろがれ、幸せのエール。”を合言葉に、ブランドアクション「グッドエールJAPAN」を実施します。
「グッドエールJAPAN」とは、「未来に向けて人と人とのつながりをつくり、日本各地の地域コミュニティを元気にする活動」を、47都道府県の自治体と連携し、売上の一部を活用しながら支援する取り組みです。

…とのこと。

綾瀬さんはインタビューで、「気持ちを明るくしてくれるおいしさだけでなく、日本全国で地元を明るくしているような人たちにエールを送れる、いままでにないビールだと思います」と話しているそうです。

僕は綾瀬さんが、おっしゃるのなら、そうに違いないと信じてしまいます。

飲んだら本当に明るくなれる気がして発売日(2025年10月7日)が待ち切れないという企業の思う壺状態になっています。
でも、「面倒なんで、どうでもいい」ということが多いが僕が、けっこうこだわりを持っているのがビール。

「NO BEER, NO LIFE.」なんです。

なので、実際に飲んでの妥協はしません…自信がないけど。

それはさておき、ビールといえば、これ↓

阪神タイガース2025年リーグ優勝の感動を体感できる「胴上げ」と「ビールかけ」のVR映像が新たに登場! ~歓喜の瞬間を選手と一緒に!360度映像で疑似体験~

甲子園歴史館の「VR(バーチャル・リアリティ)映像」に「阪神タイガース2025年 リーグ優勝 胴上げVR」と「阪神タイガース2025年 リーグ優勝 ビールかけVR」が、お目見えしたようです。

『阪神タイガース2025年 リーグ優勝 胴上げVR』、『阪神タイガース2025年 リーグ優勝 ビールかけVR』

新しい映像はリーグ優勝を果たしたタイガースの胴上げシーンや祝勝会のビールかけが撮影されていて、360度映像として、その場にいるような臨場感があるのだそうです。
同館側は「VR映像の疑似体験で、阪神タイガースの選手と一緒に歓喜の瞬間をお楽しみください」とファンを誘っています。

いずれにせよ、阪神タイガースが無事、クリマックスシリーズを勝ち抜いて日本シリーズを制覇したら、キリングッドエールで優勝をお祝いしたいものです。

日本シリーズは10月25日に開幕しますけど、そのころの気候はどんな具合なんでしょうかね。

そういえば…2004年放映のテレビドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」で、ヒロインに抜擢された綾瀬はるかさんの役名が「亜紀(あき)」。

思わぬところに秋(あき)を見つけた気になりました…なんちゃってテヘペロ。ごめんなさい。もう、しません。(岡崎秀俊)