国・地域別で野球の世界一を決める「WBC2023(第5回ワールド・ベースボール・クラシック)」が3月8日から開幕します。

今は「でもやっぱりサッカーのほうが盛り上がるよねぇ」という方も多いでしょうが、僕が小・中学生だった1970年代はプロスポーツ球技といえば野球。

少年漫画も「男どアホウ甲子園」「巨人の星」「ドカベン」「キャプテン」「アストロ球団」など、スポーツものといえば、野球が主流でした。

…というわけで、小学校の授業が終わったあとの放課後は、草野球が遊びの定番で、グローブを差し込んだバットを肩にかけて闊歩する男子がけっこういました。

今ならテレビアニメ「サザエさん」のカツオとか、その友達でしか見られないスタイルですね。

ただ野球は1チーム9人なので、本格的にゲームをしようとすると、最低でも18人の参加者が必要です。

それだけの人数を集めるのはハードルが高いので、本塁と一塁、三塁だけの「三角ベース」とか、最低2人いれば、なんとかゲームができるように色々とルールを工夫して遊んだものです。ボールも軟式のテニスボールをつかったりね。

そんな野球の基本ともいえるのがキャッチボールです。

世の中には異論の余地がある主張が多いというか…。それがほとんどですが、「野球の基本はキャッチボール」だという主張には異論が入る余地どころか、微塵の隙間もありません。たぶん。

もう30年近く前、まだ20世紀だったころ、つかこうへい先生が書いた小説「あるキャッチボール屋さんの悲劇―井戸のある街 その後」を読んで、無性にキャッチボールがしたくなり、友人・知人に「キャッチボール部」を作ろうと呼びかけたことがあるのですが、賛同者ゼロ。「そんなん何がおもろいねん」という声がほとんどで、結成を断念した記憶があります。
確かに、ボールを投げて受けて投げ返すだけの繰り返しなので、確かに「なにが面白いのか?」、自分でもわからなくなってそれっきりでした。
形から入るのが好きな僕はオリジナルのユニホームを作りたいという思いもあったのですが、幸いにもキャッボールだけをするオッさんたちがユニホームを着ている姿を想像すると、ちょっと痛いことにも気づきましたし…。

WBCにちなんで、そんなどうでもいいことを思い出していたら、こんなプレスリリースを見つけました。

ゲストに古田さん、桧山さん、稲村さん 3月25日「東京キャッチボールクラブin京都」

プレスリリースによると…。

キャッチボールは、野球の原点であると同時にコミュニケーションの原点でもあるのです。そのような想いのもと、リアルコミュニケーションの大切さを感じてもらえるイベントとして「東京キャッチボールクラブ」を企画し、過去4年に渡り、誰もが気軽に参加できるキャッチボールイベントを実施してまいりました。

…とのこと。

キャッチボールは「野球の原点」ときましたか。
なんだか「基本」よりはレベル感が高くて少々敗北感がありますが、それはさておき。

古田敦也さん、桧山進次郎さん、稲村亜美さん

古田敦也さん、桧山進次郎さん、稲村亜美さん(写真左から)

3月25日に京都・岡崎公園で、古田敦也さん(元東京ヤクルトスワローズ選手・監督、スポーツ解説者)、桧山進次郎さん(元阪神タイガース選手、スポーツ解説者)、稲村亜美さん(タレント)をゲストに招いてグローブ、ボールも無料で貸し出して、キャッチボールを楽しむイベントを開催する予定だそうです。

子どもとキャッチボールをする古田さん(2019年の「東京キャッチボールクラブin京都」)

子どもとキャッチボールをする古田さん(2019年の「東京キャッチボールクラブin京都」)

ところで…。
「日本プロ野球選手会」の公式サイトには「キャッチボールクラシック」というゲームについてを説明したページがありました。

9人1チームが、2分の間にキャッチボールが何回できたかで勝ち負けが決まるというシンプルなルールです。

ご存じでしたか?このゲーム。
僕は不覚にもまったく知りませんでした。
単に投げて受けて投げ返すだけじゃなくゲームとして成立するんですね。
なかなか奥が深いぞ、キャッチボール。
また自分のなかでキャッチボール熱が再燃しそうな予感です。

WBCを機にキャッチボール熱が盛り上がるように野球界も「キャッチボールクラシック」をもっと宣伝してくれませんかね。

野球漫画に熱中した世代も定年を迎えて暇な時間も増えているような気もするから関心を持ってくれそうな気がしますし…。
「キャッチボール部」で検索したら、こんなコンテンツも見つけました。

「魔!淀川キャッチボール部」というインターネットドラマで…。

ニートの女子3人が大阪の淀川河川敷にて自称元プロ野球選手と出会う。
キャッチボールの楽しさの虜になった3人がキャッチボール部を結成すると、予期せぬ騒動に次々と巻き込まれてしまう。

…という内容です。

ドラマとはいえ、すでに大阪でも「キャッチボール部」が結成されていたのですね。
それもNMB48のメンバーで構成されているという昭和の野球漫画で育った世代には想定外の設定です。

なんだか先を越されたというか、遅れをとったというか。
まったく相手にされないのは当然ですが、勝手にライバル心のようなものを抱いておりまして…。
あらためて友人・知人にキャッチボール部結成を呼びかける所存です。
キャッチボールクラシックというゲームがあるのならユニホームを作っても痛さは半減しそうな気もしますし…。

「WBC2023」をきっかけに「キャッチボール」をテーマにしたプレスリリースが増えて盛り上がり、僕の呼びかけに少しでも耳を貸すヒトが出てくることを祈っています。

(岡崎秀俊)