【P探】プレスリリースを通して世相を探っているような気がする「プレスリリース探訪(略称:P探)」です。
見てしまうと、しかめっつらをしているのが難しいものってありませんか?
苦虫を噛み潰したような顔をしていても、目にすると無意識のうちに頬が緩むようなものですね。
ちなみに、苦虫を噛み潰した経験はないですし、苦虫という生物を見たこともありませんけれど、それはさておき。
見ると思わず、何となく難しい顔をしていられなくなるもの。
にらめっこをしていて、我慢ができず ふき出してしまうのはちょっと違う感じ。
僕はたくさんあります。
たとえば…。
こんなものですね↓
それからこれも↓
大阪のさまざまな“名所”を精巧にフィギュア化したカプセルトイが登場!「大阪フィギュアみやげ シーズン3」(全9種) 2022年4月上旬発売
…だそうで、フィギュアなどの造形で知られる「海洋堂」(大阪・門真市)が企画制作を担当していて、「551HORAIの豚まん」「じゃりン子チエ」と並んで、その企画制作を担当した当事者の「海洋堂本社」も商品に入っています。
確かに、世界に誇る大阪名物といえそうですもんね。
その他は…。
「仁徳天皇陵」
「大阪城」
「たこ焼き」
「道頓堀」
「だるまの串カツ」
このラインナップを難しい顔をして直視できますか?
僕はできません、いろんな意味で無理です。
「551のあるとき~!」に暗い顔ができない関西人には難しいはず。
「仁徳天皇陵」と「大阪城」を入れるセンスも直球すぎて、逆に斜め上にきた球かと錯覚したほどですが、考えてみれば、直球も直球、正統派のド直球ですよね。
あっ、それから、これも苦虫を噛み潰したような顔をして見つめるのは難しい。
そう!ビリケンさんです。
1908年、アメリカのアーチストが「夢の中で見た神様」をモデルにして生まれたといわれ、1911年に繊維専門商社「田村駒」(大阪市中央区安土町)の前身の「神田屋田村商店」が日本での商標を登録したそうです。
この田村駒が一般財団法人大阪デザインセンターと共催して5月6日まで、大阪デザインセンター(大阪・船場センタービル2号館)で29人のクリエイターによる「ビリケンさん」のアート作品展「BILLIKEN CREATORS OSAKA 2022 SPRING」を開催…とのことで、プレスリリースはコチラ。
先の写真は田村駒の東京本社ビルのビリケンさんです。
ビリケンさんといえば大阪・新世界の通天閣に、その像があるのをご存じの方は多いはず。
その足を触るとご利益があるといわれていて、新世界のシンボル的な存在でもあります。
で、通天閣のお膝元の通天閣本通商店街に、こんな店がオープンしています。
日本で唯一のうまい棒公式専門店「うまい棒ショップ」&遊び心満点「だがしや通天閣」が4月1日に通天閣ANNEXにオープン!
2020年に大阪・南船場に日本で初めてオープンしたうまい棒公式専門店「うまい棒ショップ」が、新世界に移転しリニューアルしてお目見えしたとのこと。
店に併設された『だがしや通天閣』には“うまい棒神社”というのがあるらしくて、プレスリリースによると…。
なんと、うまい棒のキャラクター『うまえもん』が幸福の神様っぽくなって鎮座しております
「幸福の神様っぽく」って…。
大人の事情か何かでハッキリと書けないのかどうかはわかりませんが、両足をこちらに向けたフォルムはビリケンさんそのもの。
台座をよく見ると「UMAKEN」の刻印が…。
スマートに表現するとパロディなのかな。
ちなみにウィキペディアの「うまい棒」によると「うまえもん」の「趣味はコスプレとされている」そうですので、コスプレなのかもしれません。
「うまえもん」のフォルムそのものも既視感があって…。
パロディというか、コスプレっぽいような…。
それはさておき。
「うまい棒」が発売されたのが1979年で、発売から43年。
消えていったお菓子も多いなかで…。
昭和、平成、令和を駆け抜けて生き残ってきたのですね。
プレスリリースによると…。
現在では若者を中心に世界でも人気となり、海外でも知名度の高い日本のお菓子代表となりました
活力と勇気をもらえるような気がしたのは僕だけですか?
もちろん、「うまい棒」もまた苦虫を噛み潰したような顔で見つめるのは難しいことはいうまでもありません。
(岡崎秀俊)