プレスリリースを通して世相を探っているような気がする「プレスリリース探訪(略称:P探)」です。

いきなりですが…。
「あっこれって屋台とか、露店の感覚やん!」と思ってしまったプレスリリースがこれです。

本との“偶然の出会い”をデザインワークプレイスを設けた動く小さな図書館「Remote Library+」

九州全域で分散型ワークプレイスのシェアリング事業を展開する「九州アイランドワーク株式会社」(本社:宮崎県宮崎市 代表取締役社長:馬渡 侑佑 以下:KIW)は、別府市新図書館整備事業において、分散型の図書館サービスの提供可能性や市民ニーズについて検証する実証実験を、「パナソニック株式会社」(本社:大阪府門真市 代表取締役社長:津賀一宏)とともに協力いたします。

…という、マンガ「シティーハンター」の槇村香がハンマーで叩いても(古いか?…)壊れない石橋くらいに硬い文章なんですけど、その図書館の写真の、柔らかなほのぼの感と相まって、アルデンテみたいな、ほどよい感じのプレスリリースになっているかも…。分散型の図書館サービスの提供可能性や市民ニーズについて検証する実証実験

写真を見たら、いきなりの「屋台」とか「露店」というワードに納得しませんか?

で、出張が可能なんだけど、小型のバスなんかを利用した移動図書館とは、ちょっと違う3日間限定の夜店みたいな“仮設感”に程よい心地よさを覚えませんか?

どちらの質問にも「No」とおっしゃる方はさておき…。「YES」と、おっしゃった奇特な御仁にさらにうかがいたい!

こんな図書館には、露店で口上を述べながら品物を売ってくれるような「案内人」が似合うと思いませんか?

僕は思います!

オススメの本を、軽快に紹介してくれれば、「その本、借ります。貸してちょうだい」となって、家で読んでみたら、万が一、面白くなくても、損をした気にはなりません、たぶん。

たとえば、映画「男はつらいよ」の“フーテンの寅”こと車寅次郎さんみたいに啖呵売(たんかばい)の口調で、本の魅力を解説してくれれば、楽しいに違いありません。

そんな図書館の司書さんが、このサービスに参加してくれたら嬉しいなと妄想してしまんですよね。

図書館っていうのは、だいたいが静かにしないと叱られるもんですけど、わいわいガヤガヤとした図書館もあっていいと思うんです。いかがでしょうか。

で、1年前のプレスリリースで恐縮なんですが…。

こんなものを見つけました。すでに商品は完売して、現在では再販はしていないのが残念。目だけでも楽しませてください…というプレスリリースがこれ!

男はつらいよ50周年×モンチッチ・大人気コラボレーションに新商品!「ねじりハチマキ寅チッチ」ぬいぐるみ

【注】昨年(2020年)1月17日のプレスリリースです。

「ねじりハチマキ寅チッチ」ぬいぐるみ

愛嬌のある姿に癒やされながら「このプレスリリースが出たころって、1年後の今の状況なんて予想してなかったなぁ」…と振り返りつつ、笑顔って大切だと思ったら頭のなかで、森七菜ちゃんが歌う「スマイル」がループしました。話は、ずれるようですが、この歌は、ホフディランのメジャー・デビュー曲で、アニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の初代エンディングテーマだったのですね。

モンチッチって葛飾区に本社を置く会社が作った縁で、この「ねじりハチマキ寅チッチ」も寅さんと同郷だということで、コラボが実現したそうですから、「スマイル」もまた「葛飾」つながりです。無理やりやけど…。

で、次に「えっ!?」と思ったのが、このプレスリリースです。

京都発、令和のオンライン茶会公演「光冠茶会(ころなちゃかい)」を開催!

「コロナチャカイ」って…。

「ストレートやなぁ」と思ったのですが、ちょっと違うようでした。今は「コロナ」というのが疫病の代名詞になってますけど、本来のコロナにとっては濡れ衣みたいなものですしね。プレスリリースによると…。

京都発 令和の茶会「光冠茶会(ころなちゃかい)」ロゴ
※光冠とは,太陽や月に薄い雲がかかり,周りが円盤状に青白く輝くように見える大気現象で,芸術家が明るく輝き,活躍する様をイメージしています。文化芸術を通して,参加者に勇気や心の豊かさを感じていただくとともに,困難な状況下においても,新しい形の事業に挑戦するという決意を込めています。

…ということで、

席主10名による多彩な茶会をオンラインで配信します。席主が選んだお茶やお菓子を詰め合わせた茶箱とともに,京都らしい特色ある会場からのライブ配信をお愉しみいただけます。

…という趣向です。

私たちの足元に拡がる地下空間,京都市営地下鉄醍醐車庫での茶会。(中略)私たちが生まれた胎内へと回帰するような体験を御自宅のお部屋を暗くしてお楽しみください。

…とか、さまざまな場所で席主の個性を生かした茶会がライブで配信されるようで…。

新型ウイルス禍のもとで生まれた令和の侘(わ)び寂(さ)び…。

…不調法なもので、陳腐な紋切り型の言葉しか、頭に浮かびません。そんなわけで、お茶を濁して、今回はこれくらいで失礼します。

(岡崎秀俊)