発明王エジソンが発明した世界初の映写機「キネストスコープ」の鑑賞体験ができる企画展示が12月1日から神戸・六甲山上の「六甲オルゴールミュージアム」で行われる。「映画の日」(12月1日)にちなんだ試みで、同9日までの期間限定(期間中の同6日は休館日)。

キネトスコープ(2001年復元)

キネトスコープ(2001年復元)

キネトスコープはエジソンが1891(明治24)年に特許を申請した動く映像を見るための装置。スクリーンに映写される動画を見るのではなく、1人ずつ個別に箱の中をのぞいて鑑賞する。1896(同29)年に神戸の実業家、高橋信治が購入し、同年11月に「神港倶楽部」で日本で初めて一般公開した。これが日本初の映画上映だとされており、現在の「映画の日」の由来となっている。

六甲オルゴールミュージアムは、日本で初めて動く映像が神戸で公開された時に使われた「キネトスコープ」の復元品を所蔵。同ミュージアムによると「キネトスコープ」は「国内で現存するものがほとんど確認されていないため、今回の企画展示は、当時の様子が体験できる貴重な機会」だという。

体験時間は午前11時45分からと午後2時45分から。体験は無料だが、入館料が必要で、大人(中学生以上)1030円、小人(4歳~小学生)510円。

キネトスコープを鑑賞する人

キネトスコープを鑑賞する人(The Edison cylinder phonographs 1877-1929, George L. Frow and Albert F. Sefl, 1978, Kent, Great Britain.)

詳細はこちら。問い合わせなどは六甲山ポータルサイトで。