新しいお家で頑張ってね、千成ひょうたんたち!

by 丸黄うりほ 

①先週末。千成ひょうたん10苗、最後の全員集合

②すべての苗に殺菌剤ベンレートを灌注しました

③「フレイムハウス」美佐子さん宅のベランダ

④東大阪市のKFさん宅屋上。「後白河」と命名

⑤最後の3苗。今週末またもらわれていきます

例年より1カ月遅くタネまきをした千成ひょうたんたちですが、もらわれていく先もぽつぽつと決まり、先週土曜日には10苗全部が揃っている最後の姿を写真に撮りました(写真①)。記念写真を撮った後は、全苗に殺菌剤ベンレートを灌注しました(写真②)。定植前にベンレートを吸わせておくと、蔓枯れ病や蔓割れ病といった菌による悪性の病気がかなり予防できるのです。この一手間をかけておくことで、その後の安心度がぐっと上がります。

それから約1週間。今日までにもらわれていったのは6苗です。順に紹介していきましょうね。

写真③は、北浜のカフェバー「フレイムハウス」の美佐子さんにもらっていただいた苗です。毎年我が家のひょうたん苗を引き取ってくださっている美佐子さんですが、今年は店頭ではなくご自宅のベランダでの栽培となりました。ベランダの柵を利用してネットを張り、そこに蔓を這わせていく予定だそうです。

続いて写真④は、東大阪市のKFさん宅の屋上です。KFさんも毎年我が家のひょうたん苗を引き取ってくださっている方で、昨年はかなり気難しいひょうたんだったイプにもみごとな実をならせてくださいました。今年の千成ひょうたんには「後白河」という呼び名をつけてくださったようです。KFさんいわく、「大往生された上皇のようにしぶとく生きてもらいたい」とのこと。

美佐子さん、KFさんと並んで、毎年苗を引き取ってくださっている大阪市淀川区「ウーピーキッチン」の西山朝子さんは、今年は2苗の面倒を見てくださることに。去年のイプはなかなか花が咲かなかったようですが、今年はどうでしょうか?うまく育ってくれることを祈っています。

また、神戸市在住、箏奏者で「ヒョウタン総合研究所」所員でもあるモリカワさんが、2苗を引き取ってくださいました。モリカワさんにとっては、かなり久しぶりのひょうたん栽培です。小さな実がなる千成ひょうたんは、ひょうたん栽培が始めてとか、久しぶりという人にも取り組みやすい品種です。たくさん実をつけてくれたらいいですね。

そんなわけで、10苗のうち6苗に無事もらい手がつき、あと1苗は「ネルウァ」として我が家で定植をすませました(762日目の日記、763日目の日記)。現在手元に残っているのは、写真⑤の3苗です。

3苗はどれも遅く発芽した苗で現在本葉が3〜4枚ですが、勢いにかなり差があります。写真(上)は、10苗のなかで最も葉が大きくなり、茎も太い。逆に(右下)は、最後に発芽したため成長が遅れているだけでなく、ずいぶん小柄。葉もちょっと変な形をしています。

今週末、この3苗をもらい手候補の方に見ていただくことになっているのですが、どの苗を引き取ってくださるか?どの苗が最後まで残るか?あるいは全部の面倒を見ていただけるかも……?

(765日目∞ 6月10日)

※次回766日目は奥田亮「でれろん暮らし」、6月13日(月)にアップ。

767日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、6月14日(火)にアップします。