千成ひょうたんの定植をしました(後編)

by 丸黄うりほ

①ビニールポットの端までしっかり根がまわっています。

②双葉11時25分の角度に植えました

③顆粒タイプの殺虫剤「オルトラン」と温度計

④プランターの下に板をかませて水はけを良くします

⑤2022年、千成ひょうたん「ネルウァ」定植完了!

昨日の続きです。

お茶休憩をして精神統一した私は、再びベランダに戻ってきました。そして、ふーっと深呼吸しました。そう、ここからがひょうたん定植の正念場であります。

まず、土に穴を掘って、ビニールポットとだいたい同じくらいの深さを確保しました。苗は浅植えして土からぽこっと盛り上がる感じになってもダメだし、深植えしすぎてもいけません。

ポットから苗を出します。ポットのお尻を押しながら上手に下向きに取り出せる人もいますが、不器用な私には苗を傷つけそうで無理。というわけで、いつもポットをハサミで切って取り出しています。めりめりっとビニールをはがすと、白い根が見えました。よしよし。この苗はポットの中でしっかりと根を張っていたようです。

掘った穴の真ん中に、取り出した苗を仮置きします。今回、あわてて定植しようと決意したのは、ちょろりと巻きひげが出てきたから。巻きひげが出てきたら定植急いで!早く!というサインなんですね。

その巻きひげが支柱にうまく巻きつけそうな方向に苗をちょっと回して、位置を決めました。写真②のように、双葉が11時25分くらいの向きです。

苗ポットの土とプランターの土の境い目がないように土をかぶせて整えます。それから、プランターの端っこに根から吸わせる顆粒タイプの殺虫剤「オルトラン」をぱらぱら。植え付けの時にこれをまいておくと、ひょうたんの根や葉を噛み切るウリハムシやウリキンウワバ、アブラムシなどを当分避けることができます。

プランターの脇に温度計をくっつけました。プランターの下には厚さ2センチほどの板を2枚はさみ、ベランダの床に直接プランターがつかないようにしました。水はけを少しでもよくしたいからです。最後に、たっぷりと水をやりました。

これにて定植完了であります……!!

さて。我が家では毎年栽培中のひょうたんにローマ皇帝の名前をつけることにしております。ひょうたんの蔓があっというまに領土を広げ、ベランダを完全に占領してしまうからです。

今年のひょうたんは、千成ひょうたんの「ネルウァ」と命名します。「ネルウァ」はもともと4月のタネまきの段階で、まだ発芽していないマランカにつけようとしていた名前なんですが、そういうことをしたから育たなかったのよ、という戒めになりました。やはりひょうたんに名前をつけるのは、例年通り定植の時でないといけません!

「ネルウァ」は第12代ローマ皇帝の名前です。ローマが最も栄えた「パックス=ロマーナ」、五賢帝の時代は「ネルウァ」から始まりました。我が家のベランダにもローマ帝国のような繁栄が、鈴なりひょうたんの平和が訪れますように!

(763日目∞ 6月8日)