ひょうたんも安心!留守中の水やりシステム

by 丸黄うりほ 

①1週間ほど留守にした森野さん宅。UFOたちは元気でした!

②日よけシート、簾のマルチ、ペットボトル……

③さらに、「水やり楽だぞぅ」を導入

④段ボールを発泡スチロールに差し替えて完成!

 

お盆が明けましたね。夏季休暇のあいだに帰省されたり旅行されたりした方も多かったのではないかと思います。

私はここ数年、夏に2日以上家を空けたことがありません。というのは、うちには猫がいる。さらにはひょうたんがいる……。猫はペットホテルなどであずかってもらうこともできますが、ひょうたんは誰にもあずかってもらえません。しかも、暑い時期に2日も水やりを欠かすと枯れてしまう。最盛期には1株で1日20リットルもの水を欲しがる大食漢でもありますからね。

そんなわけで、今年初めてひょうたん栽培に挑戦された奈良市の森野ゆかりさんから「8月に1週間ほど家を空けるのですが、留守中の水やりのいい方法ありませんか?」という相談を受けた時も、私は自分が留守にしたことがないことを伝えるばかりで、まったくのノーアイデアでした。その後、森野さんどうされたかな……と気にはなっていたのですが。

すると、なんと!

用事をすませて自宅に戻られた森野さんから、ベランダで元気にぶら下がっているUFOひょうたんたちの写真が届きました!(写真①) お出かけ前とそれほど変わらない姿です。この暑い時期に1週間も留守にして、これはいったいどういう対策を取られたのでしょうか?さっそく教えていただきました。

まずは写真②をご覧ください。こちらが森野さんのベランダの様子。ベランダの柵に日よけシートを立て、プランターにはマルチが敷いてあります。マルチとして使用したのは簾(すだれ)だそう。これはいいアイデア!藁(わら)のマルチのかわりに入手しやすい簾を使い、土の表面の乾燥を防ぐようにしたということですね。

さらに、プランターの隅にペットボトルが差し込んであります。ペットボトルの給水システムは100均などにも売っていますし、自分でキャップに穴をあけて作ることもできます。これで1日、2日くらいならもつと思います。

さらに、手前にアルミホイルをかぶせた箱が置いてあります。これが一体何なのかというと……。

写真③をご覧ください。今回、森野さんが導入した給水システムのメインになるのは、こちらの「水やり楽だぞぅ」という商品。

ぱっと見たところ白いホースに見えますが、これは棒状の綿でできているそうです。これを写真④のようにプランターの土に差し込み、もう一方の端は水につけておくと、毛細管現象によって自動的に水やりができるというのです!

毛細管現象って、理科で習ったことがありますよね。液体に細い菅を立てると内側の液体が上昇する現象。たとえば、水を入れた器にストローを立てるとその内側の水の方が外側の水よりも高い位置にくる。その現象を使って、水を吸い上げるのが、この「水やり楽だぞぅ」らしい。

森野さんは最初、段ボールの箱にビニール袋を敷いて水を溜めていたそうですが、これだと染み出すことがわかり、発泡スチロールの箱にかえたところうまくいくことを確認。そうやって、しっかりと実験をし、準備万端整えてから出かけられたのだそうです。

帰ってきてから見てみると、まだ容器に水が残り、土の表面をさわってみると濡れていたといいます。曇りや雨の日もあったので天候の助けもあったといえるかもしれませんが、これはすごい。

このシステムさえ導入すれば、私も夏の外泊が可能になるかも……。いや、たとえ外泊の予定がなくても、このシステムを整えておいたら、うっかり水やり忘れも防げるし安心ですよね!

森野さん、グッジョブ!教えてくださってありがとう!そして、ベランダのUFOたち、本当によかったね!

(576日目∞ 8月17日)