王者なだけに?本当に気難しい大瓢エース

by 丸黄うりほ

①フェイ・ターンさんの大瓢エースに実がつきはじめました

②でっぷりしたお尻。なんと可愛いかたち

③この子もずんどうでいいなぁ。しぼみませんように

④ヤマミーさん栽培中の「ダイダラさん」。剪定した蔓から根が!

⑤挿し木栽培に成功!

昨日の「ひょうたん日記」では、ヒョータニストさん4人の中国瓢の栽培のようすをお知らせしました。きょうは品種かわって、大瓢エースの栽培報告です。

大ひょうたんを品種改良し、全日本愛瓢会の森義夫さんが生み出した大瓢エースは、うまく育てると人の身長ほど大きな実ができるとあって、本気のひょうたんマニアはそのサイズを競い合います。愛瓢会の展示会で賞を授けられているような巨大瓢はたいてい大瓢エース。まさに“血統書付き” “ハイスペック”ひょうたん。名実ともに異論のないひょうたんの王者といえましょう。

それだけに栽培の難易度も高いです。広い畑に植え、肥料をうんとやって、1苗につき1個の実にしぼって栄養分を集中させて巨大化させる。本命以外の実は、大きくなる前に摘んでしまう。これを摘果といいます。

本来はそのようにして育てる品種なのですが、私は今年、プランターでどこまで育つかな?という邪道な実験をしてみることに決めました。そして、その実験におきつあいくださっているのが、4人のヒョータニストさん。そのうちの2人から最新の報告がありました。

まずは写真①②③をご覧ください。こちらは東大阪市・瓢箪山のヒョータニスト、フェイ・ターンさんの栽培のようすです。少し前までは「葉ばかりしげって花がぜんぜん咲かない。まるで観葉植物のよう」とお嘆きだったのですが、8月に入ってから花が咲き始めました。

特に雌花が多く、一時は「10個くらいふくらんできました!」と聞いていたのですが……。「摘果したほうが良いのかな?」と悩んでいるうちに、ひょうたんのほうが実をセレクトしだしたのか、ふくらみかけていた実がちょっとずつしぼんできたそうです。

今残っているのは4個。そのうち、すくすくと育っているのは1個だけだそう。私は写真②のルックスが大好きで、見つめていると胸が苦しくなるくらいキュンキュンします。この子が残ってくれていたらいいな。

私が栽培している大瓢エース「マルクス・アウレリウス」も、まあまあ雌花が多くつき、途中まではふくらむのですが、やがてほとんどがしぼんでしまい、現在残っているのは4個だけ。

期待させておいて振られる。この気難しさがこの品種の特徴のような気もします。というのは、同じく大瓢エース栽培中の和泉市のヤマミーさんからも似たような報告があったからです。

「我が家の「ダイダラさん」は実がなっても大きくならず、なかなか難しいですね。プランターがもっと大きくないといけなかったのかな」。「剪定をしっかりしたほうがよいのかな」とも。

そこでヤマミーさんは、蔓の先端をバッサリと切ってみたそう。それをバケツにつけていたら、切り口から根が出てきたそうです。(写真④)

その蔓を挿し木にして植えてみようと考えたヤマミーさん。なんと20日後には、写真⑤のようにしっかりと育ってきました!

とにかく大きな実をならすという一般的な目標とは違いますが、こんなふうに愛してもらえて、「ダイダラさん」は幸せひょうたんですね。ここからまた花が咲き、もしかしたら新たな実ができてくるかもしれません。

それにしても大瓢エース。王者なだけあって(?)、本当に一筋縄ではいかない、大変気難しいひょうたんです。栽培上手なフェイさん、ヤマミーさん、引き続きお世話どうぞよろしくお願いします。

(1481日目∞ 9月3日)

※次回1482日目の丸黄うりほ「ひょうたん日記」は、9月9日(水)にアップします。