「全日本愛瓢会 展示会 京都府大会」に行ってきました!(その3)

by 丸黄うりほ

①京都府・中島貴広さんの「極小瓢箪と高野槙」

②わずか2.2センチの極小ひょうたん!(前列中央)

③「明日香美人」を使った愛知県・小島要さんの作品

④形の揃った1メートルほどもある大ひょうたんが4つ

⑤金閣寺を彫り込んだ、埼玉県・中村久さんの作品

⑥「ひょうたん星人御一行様」、石川県・中西晶子さんの作品

⑦「山鉾」と「金閣寺」、京都府・井上優夫さんの作品

⑧「文部科学大臣賞」に輝いた和歌山県・齊藤捷彦さんの作品

先週(6月11日)の「ひょうたん日記」では、「名誉総裁秋篠宮賞」受賞作を中心に、「全日本愛瓢会   展示会  京都府大会」の展示作品を紹介しました。きょうはその続き。私こと丸黄うりほの視点で印象に残った作品、びっくりした作品を紹介していきたいと思います。

まずは写真①をご覧ください。こちらは京都府の中島貴広さんの作品で、「極小瓢箪と高野槙」というタイトルがつけられています。高野槙は秋篠宮家のご長男、悠仁さまのお印。

近づいて見ると(写真②)、マジョーラという塗料を塗った高さ5センチほどの形の良いひょうたんが後列に3つ。そして、その前に「これも瓢箪です」と書かれたダルマ型ひょうたんと、さらに小さな小さなひょうたんが横に3つ並んでいるのがわかるでしょうか? 特に真ん中のひょうたんはたったの2.2センチしかありません。

小さな実がなるのが特徴の「豆ひょうたん」という品種でも5センチ程度はあります。いったいこれはどういう品種なのでしょうか?

会長の井村裕治さんからの伝聞によると、なんとこちらは「千成」なのだそう。「千成」は通常7〜10センチ程度の実ができる品種。よくこんな小さな実ができましたね!

大きいひょうたんもいいですが、どこまで小さな実ができるのか?極小ひょうたんのサイズ比べ大会も見てみたいような気がしました。

続いて写真③は、愛知県・小島要さんの作品。ゆるやかなくびれ、ほっそりと優雅で上品なフォルムが素敵な「明日香美人」というひょうたんを使った作品です。「明日香美人」は、私の憧れ品種の一つなのですが、最近はタネが入手困難だときいています。いつか栽培してみたいなぁ。

今年は巨大なひょうたんの展示が少なめかなと思ったのですが、写真④の一画は、高さ1メートルに近い、形の揃った大ひょうたんが4つ並んでいて圧巻でした。こちらは、埼玉県の中村久さんと、その教え子のみなさんの作品です。中村さん自身の作品(写真⑤)もそうですが、京都大会にあわせて彫刻のモチーフに金閣寺や舞妓など京都らしいものを取り入れておられます。

中村さんによると、この4つのひょうたんは、群馬県の元・愛瓢会会員の方に託されたもの。もともと「素瓢の部」で活躍されていた方で、素晴らしいひょうたんを作っておられたそうですが、彫ったり色を塗ったりして加工する「工芸瓢」にはしたくないというポリシーをお持ちでした。中村さんが「譲ってほしい」と頼んでもなかなか譲ってもらえなかったそうです。ところが、亡くなる少し前に、「ぜひもらってほしい」とおっしゃったのだとか。その遺志を継いで、4名で心を込めて作品に仕上げられたそうです。

丹精込めて育てたひょうたんだからこそ、加工に躊躇する気持ちは私も栽培をしているのでわかります。写真⑥は、石川県・中西晶子さんの「ひょうたん星人御一行様」と名付けられた作品。「ひょうたん星人たちの目やヒゲなどはすべてシールです。ひょうたんに直接描かず、いつでも剥がせるようにしました」と中西さん。

我々のお芝居ユニット「ヒョータニストPPK」にもひょうたん星人が登場しますし、ヒョータニストの一人・小野市のおーさきさんも、昨年あたりから「千成」を使ったひょうたん星人を作っておられます。ひょうたんから宇宙人を連想してしまうのは、たんなる偶然ではないような気がします。

さて、次に見ていだたきたいのが、写真⑦。京都府の井上優夫さんによる「山鉾」(左)と、「金閣寺」(右)です。どちらの作品もひょうたんがびっしり。いったい何個のひょうたんが使われているのでしょうか? ちょうど近くにご本人がおられたのでお話をきいてみましたが、「わからない」とのこと。

井上さんはご夫婦で来られていて、「以前はたくさんひょうたんを栽培していて、家中ひょうたんだらけなんですよ」と。「今はもう作ってない。欲しい人にあげるわ」とも。えっ、本当ですか?ほ、欲しいです……!

お話をきいているうちに、私はあることを思い出しました。だいぶ前のことになるのですが、井上さんのお住まいのあるエリアに住んでいる私の知人が、「近所にひょうたんだらけのお家があるねん」と、教えてくれたことがあったのです。もしかしたら、それって井上さんのお宅では……?

確認してみると、どうやらビンゴだったようです!同じエリアに何軒もひょうたんだらけのお家なんてないですよね。

最後に写真⑧をご覧ください。研ぎ出しでカラフルに仕上げた小さなひょうたんを連ねた力作。和歌山県の齊藤捷彦さんの作品で、「文部科学大臣賞」を受賞されました。

展示会場で齊藤さんにもお話をきいていましたら、この作品と同じ技法で塗られたひょうたんのキーホルダーを、なんと私にまでくださいました。みなさん、気前が良すぎるんですが……。うれしいです。ありがとうございました!

(1458日目∞ 6月17日)