プレスリリースを通して世相を探っているような気がする「プレスリリース探訪(略称:P探)」です。
今回はまず、このプレスリリースから!

「2021年度上半期 楽器売れ筋ランキング」おうち時間の増加でアコースティックピアノが好調!管楽器などの買い控え傾向があった楽器も回復の兆し。

島村楽器(本社・東京都江戸川区)が全国170カ所以上で展開する同社の店舗で2021年度上半期に売れた楽器ランキングTOP10を発表していまして…。

昨年は、在宅時間増加の影響で、アコースティックギターやポータブルキーボードといった、初心者でも気軽に始められる楽器が大きく伸びたそうですが、今年も引き続き楽器需要は増加傾向にあるそうです。

そのランキングが下の表。

2021年度上半期 楽器売れ筋ランキング

3位から7位まで「サックス」「トランペット」「クラリネット」「トロンボーン」「フルート」と管楽器が続いているのが特徴です。

管楽器は息を吹き込むことから他の楽器に比べて飛沫が拡散するイメージがあって、コロナ禍以降は購入が控えられる傾向があったそうです。

しかし、島村楽器によると…。

現在は、パーティションやマスク着用、ソーシャルディスタンスなどによる感染防止の対策が周知され、ガイドラインを定めて演奏や練習を行う場が増えています。また、管楽器の演奏時の飛沫に関しては、多くの検証実験が行われ、その結果を参考にして安全性に留意した演奏活動が行われるようになっています。

…ということが管楽器の売れ行きの伸びの背景にあるようです。

コロナは一筋縄では終息しそうになく、禍福はあざなえる縄の如しという言葉が適切かどうかは微妙ですが、音楽界の対応が進化しているのは確かです。

そんな状況を反映しているのか、どうかはわかりませんが、東京・表参道ヒルズでは…。

100本のリユース管楽器で装飾された“サステナブルクリスマスツリー”が登場!ここでしか食べられない限定パフェメニュー「ご褒美パフェ」を展開スタート

「100 twinkle sounds ~未来へのファンファーレ~」をテーマに表参道ヒルズの象徴ともいえる吹抜け大階段を、100本のリユース管楽器を使ったサステナブルクリスマスツリーが彩っています。画像はイメージ。

100本のリユース管楽器で装飾された“サステナブルクリスマスツリー

一方、コロナ禍の下で、これまで以上に医療体制や医薬品への関心が高まっていますが…。

「くすりの町」として知られる大阪・道修町に本社がある田辺三菱製薬がこんな取り組みをしています。

第10回「道修町(どしょうまち)たなみん寄席」配信開始のお知らせ~船がテーマの上方芸能とクルーズで大阪の魅力を再発見~

「船でめぐる、あの日の大阪」をテーマに、水とともに栄えた「水の都」大阪にまつわる演目をお届けし、大阪の魅力を再発見いただきます。

上方落語の大ネタと、当会初となる浪曲のほか、「大阪まち歩き」シリーズの第二弾では、船に乗り込み、毛馬閘門(こうもん)越えの見どころ映像を交えながら、大阪市の中心地を流れる川から、大阪の歴史と、川を舞台に生まれた上方芸能の名作や名場面を紹介します。

…とのことで、桂春若さんの落語や、かつてテレビ番組・電波少年シリーズ「電波少年的東大一直線」で、「家庭教師・ケイコ先生」として注目を集めた春野恵子さんの浪曲を楽しみながら、ゆったりとした旅気分も味わえるのがいいですね。

大阪まち歩き「水の都の名場面を船でめぐる」編(髙島幸次、春野恵子、桂春若)

神戸では落語と講談がコラボしたユニークな試みが行われます。

「ゴジラ寄席 in OSシネマズ -ゴジラにかける特撮の未来-」2021年12月8日(水)、12日(日)開催決定!!

日本が世界に誇る「ゴジラ」の初代作品において、“特撮怪獣映画”という未知の偉業に挑んだ人々の苦労話や工夫を、関西の古典文化芸能人ユニット「霜乃会(そうのかい)」講談師の旭堂南龍(きょくどう なんりゅう)と落語家の桂紋四郎のふたりが、史実に基づくフィクション仕立てで、面白おかしく掛け合います。
その後、当時に思いを馳せながら大スクリーンで『ゴジラ』(1954)をご鑑賞いただきます。

…というイベントです。

『ゴジラ』(1954年)ポスター

「今はそれどころじゃない」という方も多いとは思いますが、僕は、そんなときほど、心を前向きにすることが大切だと思っていて、エンターテインメントに力を貸してもらっています。
難題に直面したときに、あれこれと解決策を工夫することは必要ですけど、個人的には、そのためにはまず気分を明るくしたり勇気を持ったりすることが解決への早道だというのが経験にもとづく実感なんです。
困難に直面したときは解決策より前向きな気持ちが大切だというのは、メジャーリーグのエンゼルス・大谷翔平選手が著書を愛読していたことで注目を集めている「中村天風」という人物も同じ趣旨のことを書き残しているので、的外れな姿勢じゃない気がするんですが、いかがですか?
なんだか「P探」の趣旨からはずれちゃいましたので、きょうはこのくらいで。
最後までご覧いただきありがとうございました。(岡崎秀俊)

参考『ほんとうの心の力』(PHP研究所)P.66~67「解決策より気持ちを顧みる」