プレスリリースを通して世相を探っているような気がする「プレスリリース探訪(略称:P探)」です。

この間、済ませたような気もするのに、ものすごく昔のようにも感じます。
あれから5年が過ぎたのか…と遠い目。
運転免許証の更新の話です。
クレジットカードは「通常」ですが、運転免許証はゴールド。
30年以上、無事故無違反。
だって運転していませんからね…。
ペーパードライバーのベテランなわけで、クルマに乗るときは、いつも乗せてもらうという立場の熟練者といえますね。
ちょっと昔までは地図を見て行き先案内をしたり、オーディオの操作をしたりという“任務”がありましたけど、最近はカーナビがありますし、AIも進化して「はい、メルセデス」とかクルマに話しかけると、色々をやってくれてしまう世の中。
自動運転が発達すると、ペーパードライバーでも運転できそうな気がしますので、ペーパードライバーは実質的には絶滅するかも…。
ペーパードライバーの存在価値の低下を感じますので「ペーパードライバー地位向上委員会」でも立ち上げようか、なんて思っていたら、(ちょっと強引ですが、)こんなプレスリリースが目に入ってきました。

20代以下の9割以上はドライブ中に音楽を聴く よく聴く曲のジャンルは全年代で「ポップス」がトップ

ドライブ中に音楽を聴く人は85%だそうです。
聴く音楽のジャンルはというと…。
ポップスはどの世代でもトップですが、「ジャズ」「クラシック」「歌謡曲・演歌」は年代が上がるに従って割合が増えて「アニメソング」はその逆。
ドライブ中に聴く音楽の世代別グラフとはいえ、個人的に興味深いのは20代以下で「クラシック」「歌謡曲・演歌」がそれぞれ6%、2%なのに「ジャズ」が9%だったこと。けっこう多いと思いませんか。僕は思います。
まぁジャズ通のなかには「いや、あれはね。単にBGMにしているだけで、アドリブの妙とかJAZZ(敢えて英語)の魅力を味わってないので、聴いてるとはいえない」と指摘される方もおいでかもしれませんが…。
「そんなんどっちでもええやん」というのが個人的な見解です。

『横濱 JAZZ PROMENADE 2021』10月9日(土)・10日(日) YouTube無観客ライブ配信決定!

…といったイベントもあります。コロナ禍で演奏家の方々はご苦労も多いでしょうけど、色々な楽しみ方のスタイルでジャズファンの裾野が広がっていけばいいですね。
40代半ばからトロンボーンを始めて、ジャズが好きになって、それからジャズのアドリブの面白さに目覚めた自分としては切にそう思います。

…というわけで、もうこうなったら(って、どうなったら、ということでもないのですが)今回は音楽関係に絞りますと…。

【LINEリサーチ】クラシック音楽に興味がある人は全体で5割弱、10代・20代でやや高い傾向に 演奏できるようになりたいあこがれの楽器は全年代で「ピアノ」が1位

この調査で「おっ!」と思ったのが「演奏できるようになってみたいあこがれの楽器」の項目です。
見出しの通り1位はピアノですが、“我がトロンボーン”が10位にギリギリすべりこんでいたのが、野球の試合でいうと延長線10回裏で逆転したみたいな感じで嬉しかったです。
演奏できるようになってみたいあこがれの楽器ちなみにベスト10に入っていないユーフォニアムですが、こっちでは主役(?)という感じなのが…。

楽器店と特設サイトで楽しめる アニメ「響け!ユーフォニアム」とヤマハのコラボ企画

「コロナ禍での人々の生活に再び音楽を取り戻したいとの想いのもと、『おかえり、おんがく。』をテーマに多数の企画を展開」
「アニメ『響け!ユーフォニアム』とタイアップし、2021年10月から11月の約2か月にわたりコラボ企画を行います」とのことです。
ユーフォニアム10月から「緊急事態宣言」が解除されるなかで「おかえり、おんがく。」というテーマが心に響く感じです。
まぁ音楽そのものがどこかへ行っていたわけではなくて、ある意味、余計に親密になった印象なのだけど「おかえり」と言いたい気分はわかります。
それから…。

ネオ吹奏楽を提唱する管楽器ガールズユニット「MOS」日本吹奏楽の力で世界に挑戦するためのクラウドファンディングを開始

…とか、耳でも目でもワクワクできてしまいます。
アニメとかマンガのように「吹奏楽」でも日本ならではのテイストとセンスで世界を股にかけてもらいたいものです。
音楽家が音楽家であるという理由で命の危機にさらされている国あるなかで、最近タワレコのコーポレート・ボイスにもなっている「NO MUSIC,NO LIFE.」(音楽のない人生なんて、ありえない)という文字が刻印のように自分のなかで鮮明に際立ってきていることを感じます。

(岡崎秀俊)