プレスリリースを通して世相を探っているような気がする「プレスリリース探訪(略称:P探)」です。

4都府県に4月25日から、新型コロナウイルス感染拡大に伴う3回目の「緊急事態宣言」が、また発令されまして…。

…と僕がわざわざ前置きしなくても、知らないヒトがいるはずもない状況です。

とはいえ、万が一、これを読むまで知らなかったというヒトがいたら、ごめんなさい。

で、それはさておき、まずはこんなプレスリリースから、ご紹介します。

「鬼滅」「呪術」のヒットも追い風に 書店の倒産が急減、2020年度は過去最少を更新

都内書店の店頭(プレスリリースから)

都内書店の店頭(プレスリリースから)

帝国データバンクの調査では、2020年度の書店の倒産は12件にとどまった。
昨年の24件を大幅に下回って3年ぶりの減少となったほか、これまで最も少なかった17年度の16件を4件下回り、過去最少を更新

…だそうです。

書店倒産件数推移棒グラフ

その背景は…。

新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもりの追い風を受け、自己啓発や参考書などの教養本から、自宅で楽しめるエンターテイメントツールとしてマンガなどコミックの需要が急増

出版取次大手の「日本出版販売」の調査によると、取引書店の店頭売り上げは…。

2月までに集計以来初めてとなる10カ月連続での前年超えを記録。「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」などが好調なコミックは、3月時点で18カ月連続での前年超えとなるなど、依然として書籍需要はコミックを中心として高水準で推移

スマホやタブレットで読むという傾向が強まっているなかで、「紙の本」が売れているようです。

僕自身はタブレットでも本を読みますが、どちらかというと、紙のほうが読みやすい。

充電池の減りを心配しなくてもいいですし、書き込みしやすいし…。

何よりも分厚めの本を読み進めていくと、既読の部分が増えて未読の部分が少なくなるに従い左右の重さや厚さのバランスが変化していくのが好きです。

とはいえ…。

コロナ禍で「紙書籍」の魅力を再認識する動きが広まるなか、戻りつつある客足やニーズをどのように維持・拡大するか、各書店の動向が注目される

…とのことです。

ちなみに僕自身はは新聞は紙のほうが、単位時間当たりに頭へ入る情報がパソコンやスマホで見るよりも2倍くらい多い気がします。ざっくりした主観的な推測ですが…。

あの一覧性はまだまだ優れている気がするのです。
みなさんは、いかがですか?

そういえば、トム・クルーズ主演の映画『マイノリティ・リポート』(スティーヴン・スピルバーグ監督)だったと思うのだけど…。
地下鉄の中で乗客たちが読んでいる新聞が紙に見えて実はデジタルペーパーで、緊急ニュースが入って、記事や写真がスコ〜んと差し替わるというシーンがありました。

それがどうということはなく、ただ思い出しただけなんですが…。
映画に出てきた新聞は一覧性に優れた「紙」のスタイルでして…。
映画館で観ているとき「読んでいる途中に別の記事に変わってしまったら迷惑かも」と考えたんです。

それから、あの「新聞」は、そのままゴミ箱に捨てても大丈夫なものなのか…。

それとも新聞専用端末として持っておくのか…。

どれくらい折りたたみが可能なのか…。

そんな疑問は浮かんで、しばらく映画に集中できなかったです。

あっ! 話がそれました。
いや、そうでもないかな。

で、次のプレスリリースはこれ↓

ブックライブのプロ書店員が「国内」「海外」そして「異世界」をご案内、『書店員すず木が選ぶ旅行にぴったりのマンガ特集≪国内・海外・異世界!?編≫』を公開

ブックライブのプロ書店員が「国内」「海外」そして「異世界」をご案内、『書店員すず木が選ぶ旅行にぴったりのマンガ特集≪国内・海外・異世界!?編≫』
ブックライブは、凸版印刷グループの総合電子書籍ストアです。
そのブックライブが…。

コロナ禍以降、新しいレジャーの形として、マンガの世界で最小の旅行体験をする「ナノツーリズム」を提案

スマートフォンやタブレット豊かなおうち時間をお楽しみいただきたく「ナノツーリズム」特集ページを公開

この道10年以上のブックライブのプロ書店員・すず木が、「国内」「海外」、そして近年マンガ好きに人気の”なろう系”や”転生モノ”の舞台である「異世界」をも旅した気分になれるマンガをご紹介

興味深いのは、併せて発表されている「2021年GWの過ごし方と旅行に関する意識調査」です。

「今年のGW、あなたはどのように過ごす予定ですか?」
「一人旅に抵抗はありますか?」
…などといった質問のなかで興味深かったのが、これ。
「もし自由に旅行に行けるとしたら、誰と何をしたいですか?あなたの”理想の旅”をお聞かせください。マンガのキャラクターとの旅行や、マンガの世界への旅行などもOKです」

最も多く挙げられた作品名・キャラクターとは?





答えは!
『ドラえもん』
でした。

”どこでもドアが便利すぎ”
”タケコプターで絶景も見放題”
”四次元ポケットの道具で、南極でも海中でも地底でも宇宙でも快適に過ごせる”
”タイムマシンで時間旅行をしたい“
…など様々な声が届きました。
確かに、旅の相棒としては最強と言えるでしょう

…とのことで、「最強」というコメントに異論の余地が見つかりません。

それからこんなサービスも↓

ライブ配信の無料相談・出張型のライブ配信サービス「MDM LIVE」が大阪で開始 !

コロナ禍によってオンライン化が加速し、これまで以上に動画配信サービスが注目されライブ配信に興味を持つ個人・企業の方々が増えています。
自分の部屋でライブ配信の環境を整えたい。自社オフィス内にライブ配信スタジオを作りたい。だけど映像機材に関する専門知識がないのでどう始めていいか分からない。といった悩みを持つ方が増えているのではないでしょうか

…ということで、会社で、エラいひとが「ウチもライブ配信、せなあかんな」とか、急に言い出した場合なんかには頼りになりそうな気がしました。

先に唐突な脈絡で新聞の話になりましけど、毎日新聞がこんなことをされているようです↓

オンライン落語「志ん輔と仲間たち」 5月14日 第2回配信

オンライン落語「志ん輔と仲間たち」 
志ん輔さんの自宅稽古場に家庭用カメラ5台を持ち込み、さまざまな角度から撮影。「見せる落語」をお楽しみいただけます

新聞社も「紙」から脱皮して色々と工夫をされているようです。
そういえば、先にプレスリリースを紹介したブックライブは凸版印刷グループ。
「印刷」といえば、紙に刷ってナンボというイメージを持つ方も多いでしょうけど「電子書籍」で「旅行」ですからね。

どこの業界も時代の流れで色々と工夫をされていて、コロナ禍で、さらに動きに拍車がかかっているはず。

ドラえもんがいてくれたら最強なんですけどね…。

(岡崎秀俊)