もらわれていった苗と「トラヤヌス」のその後
by 丸黄うりほ
この1週間で我が家のベランダのようすは大きく変化しました。苗をもらってくださった方への感謝を忘れないためにも、このあたりできちんと記録しておこうと思います!
前回5月17日の「ひょうたん日記」を書いた時には、ベランダの苗は19ポットありました(写真①)。翌18日に、「花形文化通信」の塚村編集長と、そのお知り合いに合計6苗を引き取っていただきました。塚村さんに引き取ってもらった2ポットのうち1つはオオナガユウガオで、ほかは千成です。(写真②)
苗の受け渡しをするために久しぶりに本町の綿業会館のロビーへ行ったのですが、そのとき気が付いたのが、間仕切りの装飾デザインです!(写真③)
こ、これは……!
えっ、「8」の字だよ、いやいや「無限」マークだよという反論もあるかもしれませんが、ヒョータニストの目にはひょうたんにしか見えません。このデザインが綿業会館のロビーにはたくさん散りばめられていました。さすが国の重要文化財。ひょうたん好きにとっても重要文化財!
話は少しそれてしまいましたが、この日は杉浦こずえさんにも会い、千成2ポットを追加で引き取ってもらいました。先にもらっていただいた3苗のうち、愛知県のお庭に定植した「ふー」が虫に食われてしまったので、そのスペアとしてのお渡しです。
これで8苗が旅立ち、残りは11ポットになりました。(写真④)
さらに19日には千成2ポットを西宮市のいっさんと、そのお友達に引き取っていただき、21日には千成1ポットを東大阪市のKFさんに、2ポットを大阪市のしまじろうさんに引き取っていただくことができました。
苗をお渡しする直前、いっさんとKFさんに引き取ってもらったポットに正体不明の双葉がにょきっと出てきているのに気がついたんですが、引き抜いて本命の苗を傷つけてはいけないと思い、そのままお渡ししました。(写真⑤)
「定植のときに取り除いてくださいね」とお伝えしたのですが、おふたりとも「分離できそうだったら育ててみます」との優しいお返事!ありがとうございます!決して無理しないでくださいね!
その後私自身も23日の「ひょうたん日記」でお伝えしたように、オオナガユウガオの定植をすませました。定植2日後にはプランターに立てた支柱を5本に増やし、殺菌剤ベンレートを灌注。(写真⑥)
「トラヤヌス」と名付けたそのオオナガユウガオに、「さあっ!頑張っていこうな!」と声をかけた私。そして、「ふむふむ。君はなかなか立派な双葉を持っているな!」と言いながら、根元をよく見ると……。
……えっ?なんかついてる?
初めは「トラヤヌス」の根が一部露出しているのかと思い、こわごわさわってみました。色からして根ではないな……と、土を少し掘り返してみると……、なんと双葉ではないですか!(写真⑦)
引っこ抜くと、徒長して、まるでモヤシでした。(写真⑧)
プランターに定植したことで、眠っていたタネが目覚めたのでしょうか?
「今頃になって出てきても遅いよー!」
そう言いながらも、私は引っこ抜いたことをほんの少し後悔……。しかし、この位置だとメインの苗との分離は無理。こうするしかありませんでした。「ごめんよ!」
「トラヤヌス」は、のっけから人を翻弄してきます。これから先も、振り回される日々がやってくるんだろうなぁ。
というわけで、残されたのは5ポットとなりました。(写真⑨)
(984日目∞ 5月25日)