あとから出てきた、怪しい双葉

by 丸黄うりほ

①5月7日の「ひょうたん栽培講座」で旅立った15苗

②5月16日、ここからまた6苗が旅立ちました

③5月17日現在、19苗あります

④中央はナガユウガオ、手前は千成

⑤奥は千成ひょうたん、手前が怪しいやつ

⑥寒冷紗をかけて日差しを和らげました 

5月2日の「ひょうたん日記」では、ひょうたんのバースコントロールの難しさについて書きました。最初にまいたA社のタネの発芽率がものすごく低かったのに、半分ヤケになって蒔いた去年の千成ひょうたん「ネルウァJr.」や、その後新たにまいたサカタのタネの発芽率が抜群だったりして、今度は苗が過剰になってしまったのです。

5月7日に行った「ひょうたんフェスティバル」の「ひょうたん栽培講座」には、7名様の参加があり、みなさんそれぞれ2〜3苗を引き取ってくださったので、おかげさまで用意した15苗はすべて無事に旅立っていきました。(写真①)

これで我が家には合計38苗あったのが23苗になったんですが、翌日どういうわけか双葉の2苗がお亡くなりに。おそらく、急激に気温が下がったため、若い芽が寒さに耐えられなかったのではないかと思います。これで21苗。

ところが、その後「ネルウァJr.」が1つ、A社が2つ、そして正体不明のタネが1つ、新たな双葉を出しました。この4つの双葉たちは、どれもメインで植えていた苗の横から今頃になって出てきたもの。園芸本などでは、こういう遅れて発芽した双葉は「抜いてしまえっ!(大意)」と書いてあるんですが、私にはそんな残酷なことはできない……。できないんです……。

というわけで、4つを元のポットから分離して植え直してやりました。これでまたポットが増えて、全部で25苗になってしまいました。

「ひょうたん栽培講座」から1週間ほどたつと、残った苗たちが順繰りに大きくなってきました。5月16日には、7日に苗を持って帰っていただけなかった西山朝子さんと、「フレイムハウス」美佐子さんにそれぞれ3苗ずつ引き取っていただくことができました。

美佐子さんは、「ひょうたんを本町橋のたもとにある施設に植えてもらえるかも」とおっしゃっていて、それが実現したら大阪の街の人たちにひょうたんを楽しんでもらえるかもしれません。どうぞ夢がかないますように。(写真②)

そんなこんなで、現在我が家のひょうたんは19苗になりました。(写真③)

さて、写真③や④を見ていただくとわかるかと思いますが、苗のサイズにずいぶんばらつきがあります。写真④に写っているのは、本葉3枚まで成長した苗2つと、まだ双葉の苗2つ。手前の青いストローが千成ひょうたん「ネルウァJr.」で、真ん中のがオオナガユウガオ。明らかに、葉の大きさが違いますよね!

オオナガユウガオは、今年初めて挑戦している品種なんですが、もしかしたらこれは相当大きくなるのではないでしょうか。2021年に育てたイプが大型の品種だということで、かなり気合いを入れて栽培したんですが、イプよりも大きくなるかもしれません。葉だけでは断定はできませんけれども。なんだかドキドキします……。

オオナガユウガオの苗は2苗あり、1苗は自分が育てて、もう1苗ははなぶんの塚村編集長が引き取ってくださることになりました。これでナガユウガオは完了……と思っていたのですが。

写真⑤をご覧ください。まだ双葉の、あとから出てきた4つのうちの2つです。オレンジ色のストローを挿したのは、A社の千成。手前のは、サカタの千成のポットから出てきたのもなんですが、これの正体がわからない。というのは、サカタのタネはすべて根が出てから1粒ずつポットにまいたので、これはサカタのではないのです。

発芽しなかったポットは解体して、タネを捨てて、土を再びタネまきに利用しました。おそらく、捨てたつもりのタネが土の中に紛れて1粒残っていたのでしょう。そして、それが双葉になった。だからこれは「A社」か、オオナガユウガオだと思われます……。

うーん。大きな双葉が、ものすごく怪しいです……。

それにしても、きょうは暑いですね。5月だというのに気温は30℃。まるで夏です。我が家のベランダに置いた温度計は30℃を超えました。いくらひょうたんが暑いのが好きな植物だといっても、この気温差は過酷です。というわけで、日よけがわりに家にあった寒冷紗をかけてみました。(写真⑥)

(978日目∞ 5月17日)