オオナガユウガオの「トラヤヌス」を定植しました

by 丸黄うりほ

①800型プランターに鉢底石を敷いたところ

②土に「カニ殻」と「すぐに植えられる石灰」を混ぜます

③元肥は、チッソ—リン酸—カリ=8—8—8

④油かすも足しました。チッソ—リン酸—カリ=3—4—2

⑤定植しました!本葉5枚目が出かかっています

⑥プランターの下に木片を挟みました

⑦100×120cmのネット6枚と30cmの紐60本を用意

⑧ラティスの上にネットを張りました 

我が家で大量にできてしまったひょうたん苗は、ほとんど(40ポットのうち38ポット)が千成ひょうたんでした。今年の本命であるオオナガユウガオは、結局2ポットできただけ。そのうち1ポットは「花形文化通信」の塚村編集長に引き取って育てていただくことになりました。

手元に残した1ポットには、例年のごとくローマ皇帝の名前をつけてやることにしました。なぜローマ皇帝かといいますと、旺盛に伸びるひょうたんの蔓がベランダを端から端まで占拠するからです。たっぷりの太陽と大量の土と栄養と水を欲しがり、そよ風は好きだけど大風は嫌いで、ほったらかすと拗(す)ねる(育たない)。でも、手をかけて可愛がれば応えてくれる。……とまあ、ひょうたんという植物は、性格がじつに皇帝っぽいんです!

今年のオオナガユウガオは、「トラヤヌス」と命名しました。トラヤヌスはネルウァ=アントニヌス朝の第2皇帝で、ローマ皇帝きっての賢帝だと伝えられています。その名にあやかって、立派な瓢生を送ってくれますように。

さて、定植には今年も大和プラスチック「しゅうかく祭」800型(800×450×400mm)プランターを使いました。これ、使い出して3年目になりますが、大容量で水はけが良くて大変気に入ってます。新しくプランターを買うという方にはぜひおすすめしたいです。

水はけがいいのは、底だけでなく横にもスリットが入ってるから。スリットの位置まで鉢底石を入れましたが10リットルでも足りませんでした。だいたい12リットルくらい使ったと思います。(写真①)

土は今年もタキイの「培養土」。これも水はけが良くて、ふかふかで、贅沢な環境を好むひょうたんの栽培にぴったり。そこに、病気予防の働きをもつ「カニ殻」と、「すぐ植えられる石灰」を、土5リットルに対して大さじ3杯ずつ入れてよく混ぜます(写真②)。その土を20リットルほど入れたところで、チッソ—リン酸—カリ=8—8—8の有機肥料を投入しました(写真③)。

さらに15リットルほど土を足してから、チッソ—リン酸—カリ=3—4—2の油かすをプランターの端っこに並べて、また土を重ねていきます。(写真④)

だいたいちょうどいい高さまで土が入った時点で、プランターの真ん中に「トラヤヌス」の苗ポットを仮置きしてみました。

定植する位置が決まったら、そのあたりに穴を掘ります。苗ポットの下の穴を押して中身を出すと、根がびっしりと端まで回っていました。

このとき、ポットの表面と、周囲の土を同じくらいの高さにするのがなかなか難しい。残った土を入れて微調整しながら均します。そして、苗の横で、かつ根に当たらない位置に支柱を1本立てました。(写真⑤)

あとはたっぷりと水をやります。これでひとまずは定植完了!

支柱は全部で5本立てる予定なのですが、4本は後日に回すことにしました。また、毎年定植時に殺虫剤のオルトランと殺菌剤のベンレートをまいていたんですが、それも数日後に回すことにしました。じつはここまでやってから、「あっ忘れてた!」と、抜けてた段取りに気がついたのです。

そのひとつは、プランターの下に木片をはさむこと。マンションのコンクリートのベランダは天気が良いと熱くなりすぎるので、直接置くと土が蒸れるのです。土を入れる前にやればよかったのに、入れてしまってからだと……重かった!(写真⑥)

もうひとつは、ラティスの上にネットを張り巡らすこと。いつもはこれを先にやっていたのに、今年はネットを買うことすら忘れていました。私はここで100円ショップへ走りました。それからネットをしばる麻紐を30㎝に切り分けて60本用意しました。(写真⑦)

この作業を午前中にやってしまわないと、午後はベランダがものすごく暑くなる!というわけで一生懸命に頑張りました。(写真⑧)

ここまでの作業が終わったのが、12時半でした。正午をこえて暑くなってきました……。そして、地味に疲れました。

(982日目∞ 5月23日)