ひょうたんと笑顔の祭典!「ひょうたんフェスティバル」(3)

by 丸黄うりほ

①ひょうたんランプ展覧会をひかえる、フェイ・ターンさん

②なかには、大切すぎて穴が開けられないひょうたんも(撮影:ヤマミー)

③「ウーピーキッチン」西山朝子さん

④孫蔓をあきらめたら、曽孫蔓に実がつきました!

⑤ひょうたんグルメ情報にも詳しいコンさん

⑥「ヒョウコマーズ」さんのひょうたんカズーとランプ

⑦千成ひょうたん「ネルウァ」の105個の実と丸黄うりほ(撮影:コン)

⑧ひょうたん談義に花が咲く!(撮影:フェイ・ターン)

昨日に続いて「ひょうたんフェスティバル」レポートをお届けします。第一部「ひょうたん見せ見せ会」も佳境に入ってまいりました。ここで登壇いただいたのが、東大阪市瓢箪山のヒョータニスト、フェイ・ターンさんです。

フェイ・ターンさんは、自宅の玄関先と畑を使って精力的に栽培を行っておられるだけでなく、収穫したひょうたんや購入したひょうたんでランプをどんどん製作。テルミン奏者でもあるフェイさんは会場にひょうたんランプを持ち込んで、日本中のあちこちでライブ&展覧会を開催されるまでになっています。

5月24日から28日までは、東大阪市瓢箪山の「Gallery Hommage」で作品展を開催されることも決まっているのだとか。「ひょうたんフェスティバル」の後半では、「ひょうたんランプ作りワークショップ」の講師も担当してくださいました。

そんなフェイ・ターンさんが「見せ見せ会」に持参されたのは、展覧会出品予定のひょうたんランプの一つ。また、「あまりにも気に入っているために穴が開けられない!」という素ひょうたんたちです。

いずれもご自宅の畑で採れた百成(大ひょうたん)で、表面はつるつるすべすべ。非常に大切に育てられたものだということが、ひょうたんの放つオーラとともに伝わってきます。ひょうたんは人の愛情や熱意に応えてくれるのだ……ということを改めて感じました。(写真①②)

次にお話くださったのは、少し遅れて駆けつけてくださった西山朝子さんです。西山さんは、大阪市内で料理教室「ウーピーキッチン」を営んでおられます。お料理の先生ですが、毎年ご自宅ベランダで野菜やハーブではなく、「食べられない」ひょうたんを栽培されているのが面白い。

昨年は千成ひょうたん2苗を栽培されたのですが、どうも花付きが悪く、いつまでたっても雄花しか咲かない孫蔓を思い切って摘心。かなり遅い時期になってから曽孫蔓に実ができました。(「ひょうたん日記」863日目

遅くになってできた末成りのひょうたんたちは、皮も薄く、豆ひょうたんのようなサイズ。でも、シュッとした細長いフォルムの美瓢ばかりで、テーブルに並べるとちゃんと立ちます。妖精のような可愛らしさとは、こういうひょうたんのことを言うのでしょうね!(写真③④)

続いては、2019年のイベント「歳末ひょうたんづくし」(「ひょうたん日記」179日目)に来てくださって以来、ひょうたん音楽のライブによくご来場くださるコンさん。最近では、「晩杯屋」(929日目)や「串かつひょうたん」(939日目)など、ひょうたんグルメのお店を教えてくださるなど情報収集力もすごい!

この日は、奈良の「ヒョウコマーズ」さんのイベントで購入したひょうたんカズーと、そのワークショップで作ったひょうたんランプを持参してくださいました。「ヒョウコマーズ」さんはひょうたんを栽培して、それで楽器を作って演奏会などもされている二人組ユニットだそう。私たちのひょうたんアクティビティとももしかしたら近い感じ?いつかお近づきになれたらいいなあと思います。(写真⑤⑥)

「見せ見せ会」が一周したので、最後にわたくし丸黄うりほが登壇させていだきました。昨年ベランダで栽培した千成ひょうたん「ネルウァ」から収穫できた105個の実を、みなさんにも見てもらったのです。とにかく去年のひょうたんは、数だけはやたらと多かった。自分としても1苗からできた個数は最高記録であります。買い物かごいっぱいのひょうたんを褒めてもらって、育て主は有頂天。(写真⑦)

それからあとは時間いっぱいまでひょうたんを手に取ったり、質問したり、褒めあったり。初対面の方もひょうたんを介すればすぐに打ち解けて、和気あいあいとした雰囲気に。みなさんのひょうたんへの思い入れと熱気がびんびんと伝わってきて、会場はふくふくとした幸せに包まれました。

(974日目∞ 5月11日)

*明日に続きます