苗たちの嫁入り先を考えないといけません

by 奥田亮

ぎぼしの吹きよせに入っていたあの形のおかき

早くも本葉の2枚目が出てきました

先日、はるばる西の方からお訪ねくださった方があり、お菓子をいただきました。京都の「ぎぼし」という昆布の老舗の「吹よせ」。昔ながらの上品な味わいで、食後に少しずつポリポリといただいております。そろそろ缶の底が見えてくるかというとき、コロリとお出ましになりましたよ、いわずとしれたあの形のおかき。こういったお菓子には、あって当然、ない方がおかしいようなものであります。もしかしたらすでにお出ましになっていたのをいくつか気づかずにボリボリ食べてしまっていたかもしれませんが。

と、これ以上膨らまない前置きはさておきまして、ひょうたんの育苗はこわいぐらい順調で、「大寿」は10割発芽、「大ひょうたん」「えせUFO」も発芽しなかったのは 1ポットのみ。一番早く発芽したのは、すでに本葉の2枚目が出始めています。さてこうなるとこの苗たちの嫁入り先を考えないといけません。

そんな折、飯綱町の陶芸家、朝比奈克文さん(長野県陶芸作家協会会員のページへ)が、お向かいのミュージアムでグループ展を開かれていましたので訪ねていきました。朝比奈さんは、とても素敵な絵付けの器を作られていて、 前々回にご紹介した「境内アート」にも、かつては毎年出展してくださっていました。そんなご縁で少し親しくお話をさせていただくようになり、私のひょうたん関連のイベントにも興味を示してくださって、何度か足を運んでくださるようになったのです。ひょうたんの苗があることをお伝えしましたら、同じグループ展で写真を出展しておられた方がご興味を示され、さっそく取りに来てくださいました。「大寿」と「大ひょうたん」の苗をお渡ししました。菜園で野菜などを作っておられるようでしたので、スイカやキュウリと同じような感じですとお伝えしました。うまく育ててくださるといいですね。楽しみです。

先週もご報告しておりましたカンボジアのひょうたん一弦弓琴kse dievの制作については、連休ということもあり(?)、今週はまったく手付かずでした。ただ、カンボジア音楽にはあいかわらずハマってしまい、YouTubeでいろいろ見つけ出して楽しんでいます。この際いくつかおすすめをご紹介しておきます(説明が全く読めないので、実際それが本当にカンボジアなのかどうかも定かではないのですが)。

この二つは、どこか田舎のお祭りのようです。延々と繰り返され次第に早くなっていく太鼓のリズムに憑依したように、一人の老女が小刻みに体を揺らしはじめ、立ち上がって踊りだします。そして踊りながら御神事用と思われる派手な色合いの衣装に着替えていくのです。

昨今スマホとインターネットが普及したおかげで、辺境のリアルな様子を映像で見ることができるようになったのですね、なんだかすごい時代になりました。きっと民族学などのフィールドワークの方法も意味合いもずいぶん変化しているのかもしれません。小泉文夫が生きていたらきっとビックリでしょうね、でれろん。

(971日目∞ 5月8日)