千成様、ナガユウガオ様。芽を出してください!!

by 丸黄うりほ

①タキイのたねまき培土など、苗ポット作りの準備

②オオナガユウガオ7個のポットを作りました

③育苗ヒーターマットで温めながら育てていますが……

④1ポットだけ、翌日に芽が出ました!

⑤昨年の千成「ネルウァ」のタネも発芽させてみることに

⑥新しいポット(左)と、死亡したオオナガユウガオ(右)

 昨日の「でれろん暮らし」では、寒冷地信州でもひょうたんの芽が出たという喜ばしいニュースが伝わってきましたが……。

大阪の我が家のひょうたんは芽が出ません……。いや、正確にいうと1個は出たんですが、昨日えらい失敗をしてしまいました……。きょうは、その反省と嘆きの声を聞いてやってください……。

今年のタネまきは4月9日に行いました(今から思えばもう1週間早く始めるべきでした)。濡れたキッチンペーパーに包んだオオナガユウガオと千成ひょうたんのタネをプラスチック容器に入れて育苗ヒーターマットで温め始めました。13日にオオナガユウガオの根が出たので、ポット7個にまき直しました。

用意したのはいつもと同じ9センチのビニールポット、鉢底石、そしてタキイのたねまき培土です(写真①)。土をしめらせてポットに入れ、だいたい1センチほどの深さのところに根を下向きにしてタネをおき、土を被せました(写真②)。そして、それを育苗ヒーターマットの上に置きました(写真③)。

すると……、その7個のポットのうち、1個だけが早くも翌日の14日に芽を出したのです!(写真④)

このとき私は「よーし♡」と思い、さっそくその1個をベランダへ出しました。14日、15日は天気が悪く、気温は低かったんですが、芽を出したらすぐに日光に当てねばならないと思ったのです。室内の暗いところでぬくぬく育てるとすぐにモヤシのように伸びてしまうんですよね。

一方、千成ひょうたんのほうは、まったく発芽してきません。わざわざ新しいタネを購入したというのに、どういうわけでしょう?それともヒートマットで温めているのが逆効果なのか?

私はヒートマットをつけたり消したり、容器のふたを開けたり閉めたりしてじたばたしましたが、1週間経っても何の変化もなし。普通は3日ほどで発芽するはずなのに、もう、この千成はダメかも……。

そんなわけで15日、捨てようと思っていた昨年の千成ひょうたん「ネルウァ」の実をからからと振ってみて、残っていたタネをかき集めて、濡れキッチンペーパーに包んで温め始めることにしました(写真⑤)。さらに、アマゾンでまた別のメーカーの千成ひょうたんのタネを注文しなおしました。

なぜ、そんなに千成ひょうたんにこだわっているかというと、5月7日に開催予定の「ひょうたんフェスティバル」で苗をお配りするためです。ぼちぼちご予約もいただいていまして、この日には苗を揃えなければなりません。ただ、植物のことなので、保険のためにヤマミーさんとフェイ・ターンさんにもご協力をお願いしています。そして、どうしても無理な場合の奥の手も一応考えてはいます。しかし、やはりベストは自分で苗を作ること……。

……そんなとき、さらなる悲劇が起こりました。

翌日の16日は久しぶりに晴れました。私は外出予定がありましたので、1つだけ芽を出したナガユウガオをベランダへ出し、ビニールの覆いにすきまを作ってでかけました。午後から気温が上がっても、すきまがあれば通風できると思ったのです。

ところが、その日は予想以上に気温が上がりました。前日とえらい違いです。午後3時ごろ帰ってきた私は、すぐにベランダへ様子を見に行きましたが……!!

芽を出したばかりのナガユウガオは、茶色くなり、くたっとしていました。ポットを持ってみると、あ、熱い!

すぐに日陰に避難させましたが時すでに遅し……。

ビニールの覆い、はずして出かけるべきでした。たった1つだけ、せっかく発芽したナガユウガオなのに、完全に焼けて根腐れしてしまいました(号泣)……!!

翌17日の朝。いつもの日課で朝起きていちばんにタネの容器を見ると、ナガユウガオが1つだけ新たに根を出していました。まるで昨日死んだタネと入れ替わりのようです。

私は根腐れしてしまった芽をポットから引き抜き、かわりにそのタネを埋めました(写真⑥)。

そんなわけで、ポット植えのナガユウガオが現在7ポット。しかし、どれもまだ芽の出る気配がまったくありません。そして千成は根すらでてこない0ポット。かなりのピンチです……!

神様、千成様、ナガユウガオ様。お願いします!! どうか、どうか、芽を出してください!!

(960日目∞ 4月18日)