ナガユウガオと千成ひょうたんのタネまきをしました

by 丸黄うりほ

①オオナガユウガオのタネ

②千成ひょうたんのタネ

③大きさが違いますね!

④一晩水につけておきました

⑤育苗ヒーターマットで保温します

⑥ひょうたんはぴったり25℃で発芽します

⑦4日後、オオナガユウガオが発芽!

ひょうたんのタネまきは、桜の開花時期にするのがちょうどよいとされています。今年は例年になく花が早かったので、ちょっと気持ちが焦ります。すでに遅ればせながら……という感じになってしまいましたが、4月9日に我が家でもついにタネまきを決行しました!

今年のタネは、オオナガユウガオと千成ひょうたんの2種です。

オオナガユウガオは厳密にいうとひょうたんではないのですが、ユウガオは「食べられるひょうたん」と言ってもいいほど植物としては近いもの。形もおもしろく、皮もしっかりしているということで、大阪府和泉市にお住いのヒョータニスト、ヤマミーさんにタネを分けてもらいました。自宅ベランダでの栽培は、こちらが本命です。(写真①)

千成ひょうたんは、10センチほどの小型のひょうたんがたくさんなる品種です。ひょうたんの品種のなかで最もポピュラーで最も育てやすい。初心者にもプランターで容易に作れるので、5月に開催予定の「ひょうたんフェスティバル」で苗をお配りしようと思っています。(写真②)

オオナガユウガオと千成ひょうたんのタネを比べてみると、オオナガユウガオのほうが少し大きいですね。大型の実がなる品種ほどタネも大きく、色や形も品種によって微妙に違います。(写真③)

私はこの2種類のタネを小さなプラスチックの食品保存容器に入れて、一晩水に浸けておきました。(写真④)

それから、昨年購入した育苗ヒーターマットを用意しました(写真⑤)。ひょうたんのタネはちょうど25℃で発芽します。タネをポットにまいて陽のあたるところに置いておけば自然に発芽するのですが、その方法だといつ発芽するのか予想がつけにくい。そこで、私はタネだけを温めて発芽させてからポットまきにすることにしています。

一晩水に浸けておいたタネを取り出して、濡れたキッチンペーパーで包んで再び食品保存容器に入れました。育苗ヒーターマットをコンセントに差し、その上にタオルを何枚か重ねてのせました。その上に、食品保存容器と温度計を入れた箱をおきます。タオルを敷かずにマットの上に直接箱を置くと温度が上がりすぎて、すぐに30℃を超えてしまいます。35℃になってしまうと、これまた発芽しなくなることを去年の失敗から学びました。今年はこまめに温度チェックをし、温度が上がりすぎるようだったらコンセントを抜くように気をつけようと思います。

発芽って、ものすごくデリケートなんだなぁと思います。目で見て何の変化がないようでも、水分と適温があればタネの内部は活動を始めているそうです。まさに胎児、妊娠中の母体のようです。

それを見守る父親、または祖父母のような立場の自分としては、タネを労わりつつも焦ってはいけないなと思います。

気にかけつつ、待つこと。

ひょうたん栽培にかかわるようになって学ぶことはたくさんありましたが、すぐ結果を求めようとするいかにも現代人メンタルな自分にとって、待つことの大切さを知ったことは啓示といってもいいと思います。

……それから4日後の4月13日。

オオナガユウガオが発芽し始めました!かたい殻をやぶって、白い根が出てきたのが見えます!(写真⑦)

(958日目∞ 4月14日)

 

※次回959日目は奥田亮「でれろん暮らし」4月17日(月)にアップ。

960日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、4月18日(火)にアップします。