メキシコ雑貨と民芸のお店「トンボラ」で「ヒカラ」に出会う

by 丸黄うりほ

①メキシコ雑貨とメキシコの民芸店「トンボラ」

②壁いっぱいに並ぶエキゾチックなオーナメント

③大人気のぬいぐるみ「アニマリート」もぎっしり

④地下1階には不思議な仮面や人形が

⑤ヒメネスファミリーの木彫り動物たち

⑥これが「ヒカラ」。もしかして、ひょうたん?

⑦とりわけ心惹かれた涙型の実を自宅に連れて帰りました♡

⑧「ヒョウタンノキ」はひょうたんとは別の植物? 

数年前からライターとしてお仕事させてもらっているガイドブック『船場人』の取材で、大阪・南船場のメキシコ雑貨と民芸のお店「トンボラ」さんを訪問。自らメキシコに買い付けに行っておられるオーナーの東浦由修(よしのぶ)さんにお話を聞いてきました。

地下鉄長堀橋駅で下車し、東横堀川沿いにある「トンボラ」さんに到着。お店のなかへ足を踏み入れると、いかにもメキシコらしい異国情緒あふれるオーナメント、バッグ、ぬいぐるみ、Tシャツなどの雑貨類がぎっしり。

さらに階段を降りていくと地下は1階よりも広く、不思議な仮面、土の人形、木彫りの置物などの民芸品、陶器類、ラグなどのインテリア用品が所狭しと並んでいました。

東浦さんによると、「雑貨や衣類などの日用品から、陶器、家具、伝統的な民芸品まで、メキシコのものならなんでも置いています」とのこと。メキシコは大きな国なので、地方によって異なる、いろいろなものが入手できるそうです。

きっとひょうたん雑貨もあるに違いない。私の目はいつものクセでさっそくキョロキョロと動き出し、店内を探索し始めました。その時。

「こ、これは……!」

と、目にとまったのが、写真⑥。丸いお椀のような形。果実を二つ割りにしてあるようです。表皮には鳥や動物などのフォークアートが彫刻されています。なかには何も描かれていない素肌のものもあり、もしかしたらこれはひょうたんではないか?と思いました。

しかし、日本のひょうたんのようにくびれていません。ひょうたんの中にはこのような丸い実がなる品種もありますが、もしかしたらココナッツなど他の実かもしれない。裏返してみると、どうやらココナッツではないようです。しかし、ひょうたんとはヘタの形が微妙に違うような気がします。

「それはヒカラと呼ばれています。物入れや飾りものにしてももいいけど、本来はお酒を入れて飲む器なんですよ」と東浦さん。「ヒカラ」で検索すると、「トンボラ」さんのネットショップがヒットしました。

「ヒカラの綴りはJicaraです」と東浦さんが教えてくださったので、今度はそちらで検索してみました。すると、緑色をした丸い実の画像が多数ヒット。ひょうたんのような蔓植物ではありません。大きな実が、木の幹からいきなりにょきっと生えています。「あっ、この奇妙な実は!京都府立植物園で見たことがある!」と、私は思い出しました。

そうです。それは2021年、「ひょうたん日記」560日目でも紹介したことのあるヒョウタンノキの実でした。この植物、名前にはひょうたんと付いていますが、ウリ科のひょうたんとはまったく別種。中南米原産のノウゼンカズラ科の樹木です。

メキシコではありふれたものなのかもしれませんが、日本人にとってはヒョウタンノキはひょうたんよりずっと珍しい。ころんとした丸い形は、ひょうたん好きのハートをずぎゅんと直撃してきます。私はとりわけ心惹かれた涙型の「ヒカラ」を一つ手に取り、いつのまにかレジに並んでいました。

というわけで自宅に連れ帰ったのが写真⑦⑧です。これでお酒を飲んだら粋だけど、結構大きいし、飲みすぎて酔っ払ってしまいそう。ナッツやチョコレートなどの乾き物を入れたらちょうど良い?わはは、結局飲むのかい(笑)。

(1465日目∞ 7月9日)

※次回1466日目の丸黄うりほ「ひょうたん日記」は、7月15日(水)にアップします。