戻ってきました 長浜③「再び会えたひょうたん」

by 丸黄うりほ 

①夢のような「太閤ひょうたん」店内

②ひょうたんのステンドグラス

③長浜市曳山博物館

④ひょうたんマンホール

⑤道路の側溝にもひょうたん

⑥橋にもひょうたん

⑦早野煎餅総本舗「すずなりひょうたんせんべい」

 「ひょうたん日記」としての長浜レポは二度目だけど、福岡県からはるばるやってきた同行者の中野由紀昌さんにとっては初めての街。……ということで、きょうは中野さんと一緒に巡った長浜の重要ひょうたんスポットを、ダイジェストで紹介していきたいと思います。それぞれのスポットについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ2020年秋の長浜レポ(377日目〜398日目)を合わせてお読みくださいね。

長浜でひょうたんといえば、絶対にはずせないのが「太閤ひょうたん」です。こちらは全国でも数えるほどしか存在しないであろう、ひょうたん専門店。このお店のご主人が、日本で最も権威のあるひょうたん愛好家団体「全日本愛瓢会」の元会長だったことでも有名です。

「太閤ひょうたん」は長浜の中心部、観光スポット「黒壁スクエア」の近く、北国街道沿いという好立地にあり、その店先には「全日本愛瓢会本部」という看板と大きなひょうたんがぶら下がっているので見逃すことはないはず。階段を上がった二階には、ひょうたんで埋め尽くされた夢のような空間が広がっています!(写真①)

みごとな加工を施した、大小さまざまな美術工芸ひょうたん。加工前の素ひょうたん。飾り紐や塗料。ひょうたんのお守り、ひょうたんの漬物など、ひょうたんグッズならなんでも揃います。ここは、誇張なしで、ひょうたん好きなら一生に一度は必ず行っておくべきお店だといえるでしょう。

「太閤ひょうたん」の1階はガラス工房になっています。長浜はガラス工芸にも力を入れていて、先週金曜の「ひょうたん日記」で紹介したモニュメント「GATE“HYOUTAN”」もガラス製でした。街を歩くとそこかしこにステンドグラスが飾られているのを見かけますが、もちろんひょうたんモチーフのものも。写真②はそのうちのひとつです。きれいですよね!

写真③の「長浜市曳山博物館」は、建物のあちこちにひょうたんモチーフがちりばめられていて、前を通るだけでも眼福。館内には、毎年4月に行われる長浜曳山祭の山車がそのまま展示されているほか、豊臣秀吉の馬印・千成ひょうたんのレプリカもあります。私自身はまだ実際のお祭りを体験したことがなく、今年こそ見に行けたらいいなと思っているのですが。

「黒壁スクエア」から長浜八幡宮のほうへ歩くと、いくつも見かけるのが、長浜名物のひょうたんマンホールです!マンホールだけではなく、道路の側溝や、街の中をいくつも流れる小川にかかった橋など、長浜市の「水回り」にはさまざまなひょうたんモチーフが見られます。(写真④⑤⑥)

最初に見かけたときは大騒ぎしていた中野さんも、あまりにもたくさんのひょうたんマンホールや側溝を見かけるので、「だんだん慣れてきた(笑)」とおしゃっていました。そのくらい、長浜の街にはひょうたんモチーフが大量に存在しているのです。そこに住む市民のみなさんにとっては、本当に空気のようにひょうたんがある。じつに贅沢で羨ましい環境ですね。

きょうは駆け足で長浜のひょうたん物件をおさらいしてきました。最後に挙げておきたいのが、ひょうたんなお土産です。

先週からお伝えしているように、山路酒造「桑酒」のひょうたん型の瓶や、冨田酒造の清酒「七本鎗」佐藤酒造の清酒「六瓢箪」のひょうたんラベルなど、お酒好き×ひょうたん好きにとって長浜はほくほくの土地。しかし、飲めない人はどうしたらいいの……?

ひょうたん的に最もおすすめなのは、早野煎餅総本舗の「すずなりひょうたんせんべい」です。一枚一枚、かわいいひょうたん型に焼いてあり、「秀吉の 陣屋に御供す せん餅かな」という文字が焼き付けられています。ピーナッツ入りの食べやすいたまご煎餅で、お値段も手頃。JR長浜駅前の「平和堂 モンデクール」でも買うことができますよ。そう、あの「デ」が、ひょうたん文字の……!

(687日目∞ 2月2日)