ひょうたんな街・長浜(16)続・ひょうたんなお菓子を探して

by 丸黄うりほ 

▲「ぬれおかき処・空」の垂れ幕にひょうたん

▲アイスの「1位」「2位」の表示もひょうたん

▲「小松堂重房」の「秀吉の陣太鼓」

▲「早野煎餅総本舗」の「すずなりひょうたんせんべい」

▲「秀吉の 陣屋に御供す せん餅かな」と読めます

 

昨日に続いて今日も、ひょうたんなお菓子について書きますね。「ずばり、ひょうたん」なお菓子になかなか出会えず、ふじっこさんと私は長浜の街をうろうろ歩きまわりました。

写真1枚目を見てください。こちらは北国街道にある「ぬれおかき処・空」の店先に下がっていた垂れ幕です。「秀吉の城下町 ようこそ長浜へ」という言葉とともにひょうたんのイラストが描かれています。ところが、商品のおかきにはひょうたん型のものはなく、パッケージにもひょうたんは使われていませんでした。うーん、残念であります。

2枚目の写真も同じ店舗で販売していたアイスなんですが、「1位」「2位」のラベルがひょうたんです!ですが、日本酒アイスに使われているお酒は長浜のものではなく滋賀県のものですらない……。しかし、せっかくなので私は黒バニラを、ふじっこさんは日本酒アイスを食べ歩きしました。竹炭成分によってくちびるがゴス系?ゾンビ系?っぽくなりましたが、なかなかおいしいアイスでしたよ。

その近くにある「黒壁スクエア」のお土産コーナーもじっくり見て回ったのですが、ひょうたんモチーフのお菓子はまったく見つかりませんでした。長浜に来たら、山ほどひょうたんなお土産が見つかるのではないか?お金足りるかな?と心配していたくらいなのですが。

そんなわけで、私たちは街歩きの途中で見かけたお菓子屋さんにいちいち入って、こまめにひょうたんチェックさせてもらいました。3枚目の写真は、そんなふうにして見つけたJR長浜駅近くの「小松堂重房」のどらやき「秀吉の陣太鼓」です。秀吉の馬印の絵と「千成瓢箪」の文字がパッケージに書かれています。なかは見た目も味もごく普通のどらやきでした。

最後に私たちはJR長浜駅に戻ってきて、「HEIWADO モンデクール」の中にある「おうみお土産小路」にやってきました。朝この駅に着いた時に、ひょうたんなロゴに感激したお店です。(詳しくは377日目の日記をお読みくださいね)

最近のJRの駅には地元の名産品を集めたコーナーがよくありますよね。もしかしたら、ひょうたんなお菓子は、こういうところにまとめておいてあるのかもしれない。そんな期待を抱きつつ……。

ここで見つけたのが写真4枚目・5枚目の「すずなりひょうたんせんべい」です。長浜市内の「早野煎餅総本舗」の商品で、最後の最後にようやく会えた、ひょうたん型のお菓子。ということで、私たち二人はなんだかほっとした気持ちでこれを買い求めたのでした。

自宅に戻ってからパッケージを開けてみると、まるっこいひょうたん型のたまご煎餅で、表面に焼き付けられた文字は「秀吉の 陣屋に御供す せん餅かな」と読めます。優しい甘みの、ピーナッツを混ぜ込んだ生地。日本茶にもコーヒーにもよく合いました。

(397日目∞ 11月18日)