「ドミティアヌス」の実、いよいよ瓢道の山場へ!

by 丸黄うりほ

①ドリルでひょうたんに穴を開けます

②ひょうたんを容器の底に並べます

③ぴったりサイズのカゴと重石をセット

④湯を注ぎ、ビニール袋を被せて風呂場の隅へ!

 

さあ、いよいよ「瓢道の試練の山場」。ひょうたんの水つけ作業の日(その1)がやってまいりましたよ!

ひょうたんの水つけがなぜ「瓢道の試練の山場」と呼ばれるのかというと、もうみなさんにはすっかりおなじみですよね!でも、もしかしたら中には最近になってこの日記を読み始めたという方もいらっしゃるかもしれませんので、簡潔に書いておきますと、ひょうたんの水つけは、「すさまじく臭い」。

とはいえ、臭うのは1週間以上たって腐敗がすすんでからのことです。きょうはまだその入り口ですので臭くない。ご安心ください。

ひょうたんの実を収穫するたびに、毎年やらねばならぬこの作業。去年の「ひょうたん日記」をプレイバックすると、水つけ(その1)を、12月10日・11日(412日目の日記・413日目の日記)にしていました。水つけ(その2)は年が明けてからの1月15日(433日目)です。それに比べると今年はひと月以上も早い。

そして、去年考案した水つけシステムはなかなかうまくいったんですが、今年はちょっとまたやり方を変えてみることにしました。

まずはいつも通り、ひょうたんの蔓を切って、口部にドリルを当て、穴をあけました(写真①)。

今年初めてひょうたん栽培に挑戦したヒョータニストさんは、「水つけの前、ひょうたんのどこに穴をあけたらいいのか迷う」という方が多かったんですが、迷ったら口部にあけるのがおすすめです。ひょうたんの形をそのまま保つことができるし、開けてから「違った!」という場合も、口部にあけた穴ならパテできれいに補修することができるのです。

私は今回収穫した4個とも口部に穴をあけました。そのときのドリルの進み具合で皮のかたさもだいたい分かるのですが、今年のはかなりかたかった!ドリルがなかなか進まず、時間がかかりました。反対に皮が薄いとさくさくっと簡単に穴があく。

穴をあけた実は、水つけ容器へ(写真②)。去年は実の数が多かったので洗濯ネットに入れてから容器に入れましたが、今年は4個と少ないのでそのままです。

さて、ここで去年とは違うカゴが登場です。たまたま家にあった黄色いカゴを水つけ容器のゴミ箱に入れてみると……、なんと計ったみたいにサイズがぴったり。カゴの縁がゴミ箱の上部にひっかかってとまるので、重石をのせてもそれ以上沈まない。

ひょうたんを入れた容器に水を注ぐとぷかぷか浮いてきてしまうのですが、水面にひょうたんが出ているとその部分にカビが生えてしまう。なので、ひょうたん全体が浸かるように沈めなければならない。でも、上にのせた重石が効きすぎるとひょうたんを押しつぶしてしまう。そんなわけで、去年はゴミ箱の蓋に重石をくくりつけたりして、わりと大変だったんですが。

今年はこのカゴのおかげでもっと簡単に処理することができました(写真③)。

ただし、問題はこのままだとゴミ箱に蓋ができないこと。蓋がないと、腐ったひょうたんの臭いがそのままダイレクトに外へ流れ出ることになります。そこで、とりあえずビニール袋をカゴにひっかけて、風呂場の隅に置いておくことにしました(写真④)。

今はまだ大して臭ってきていません。

たぶん、困ったことになるのはこれから1週間ほど先ですね……。

(628日目∞ 10月29日)

※次回629日目は奥田亮「でれろん暮らし」、11月1日(月)にアップ。

630日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、11月2日(火)にアップします。