後成りの実25個も水漬けへ!

by 丸黄うりほ

▲ドリルでひょうたんの口部に穴を開ける

▲全部のひょうたんに穴が開いたら……

▲ネットに入れ、ひょうたん全体が漬かるように水を注ぐ

 

遅まきながら収穫した後成りのひょうたんたちも、いよいよ水漬けに入りました。

まず、ひょうたんの蔓をハサミで切り、その中央にキリで穴をあけて、そこに直径1センチの電動ドリルを当てて、一つ一つ穴を開けました。

実が青いのは、まだ熟しきっていないという証拠でもあり、キリを当てた段階でじわーっと果汁が出てきました。ドリルを当てた時の感触も、熟したものは固くて手応えがありますが、熟していないものはズブッと一瞬で穴が開く感じ。やはり皮がやわらかくて薄いなぁと思います。

皮の薄い後成りのひょうたんは、水漬けの段階で崩壊さえしなければ加工がしやすく、ランプを作るのに適しているようです。楽器にする場合はひょうたん笛にすると、とてもいい音がします。薄いとどうしても壊れやすいので、打楽器や弦楽器には向きません。今回は15センチから10センチほどの小さい実が多くて、サイズ的にも笛を作るのにちょうど良さそう。

そんなことを考えている間に、25個のひょうたん全部に穴が開きました。穴が開いたひょうたんは、竹串で中身をぐしぐしと刺しておきます。こうすると、ひょうたんの果肉の腐敗が早く進むらしいのです。

私は、先成りのひょうたんを漬けたのと同じ「ゴミ箱システム」のそばに、穴を開けたひょうたんを運びました。今回も洗濯ネットの中にひょうたんを入れることにしましたが、重石をネットにくくりつけて下に沈めるのはやめました。先成りひょうたんを漬けた時、勝手にはずれてしまったのです。ですが、はずれても問題がなかったので、ここは省略。

洗濯ネットに入れたひょうたんは、そのまま水を注ぐとぷかーっと浮いてきます。水から出て、空気にふれた部分にはカビが生えてしまう。なので、しっかりとひょうたんの全身が水に沈むように重石をしつつ、直接ひょうたんに重みがかからないようにしなければならない。

そのために前回考えた「ゴミ箱システム」はなかなかうまくいきました。ゴミ箱の蓋にざるを取り付けて、中に重石を入れ、ざる全体をプチプチで巻いて当たりをソフトにしただけなんですが。この工夫によって、漬けている最中の管理がとても簡単でしたし、きれいに水漬けすることができました。

さて、この状態でまた数週間おきます。次に蓋を開けるときは、第2回目の「瓢道の山場」ですね……。ふふふ。

(433日目∞ 1月15日)

※次回434日目は奥田亮「でれろん暮らし」、1月18日(月)にアップ。

435日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、1月19日(火)にアップします。