Ipu Heke が自家栽培で作れそう

by 奥田亮

ユカリさんの畑に出現したUFO

先週、スマホに1通のメールが届きました。「先日UFOを発見しました!ひょうたん畑に、いつの間にか出現していて、ぷかぷか浮いて飛んでいました!」。知らない人が読んだらビックリしますが、もちろんひょうたんのことです。ユカリさんの畑にいつの間にか一つ育っていたようです。いかにもUFOらしい現れ方!このまま飛んでいってしまわなければいいですが!

うまく育てばユカリさん念願のフラダンスで使うIpu Hekeを自家栽培で作ることができそうです。Ipu Hekeは、図のように二つのひょうたんを上下にくっつけたフラの伴奏用打楽器。下は去年できたIPU、上をUFOで作るとるとちょうどよさそうです。この冬か来春にはできるかな。

Ipu Heke。下をIPU、上をUFOで

さて、うちではいよいよ千成ひょうたんの収穫です。すでに葉っぱはほとんど枯れていて、蔓も一部は木質化。いくつかの実は茶色くひからびていたり、カビてきたりしています。もう収穫してもいいでしょう。今年の千成は、こぼれ種のコボちゃん。こぼれ種をそのまま地這いで育てたので、蔓が地面を縦横に這いつくばっています。その蔓を、ぐいぐいとたぐり寄せていきました。なんだか置き網漁の漁師の気分。蔓に付いているひょうたんは、あたかも網に絡まる魚のごとし。ひとしきりたぐり寄せて、蔓から実を切り離していきました。大漁、大漁!

今年の千成。合計48個

千成は全部で48個。1苗からにしては優秀なんじゃないでしょうか。もしかしたら今までの自己最高記録かも。千成のいいところは、たくさん実がなることに加え、いろんな形ができること。やっぱりヘンテコな形のがいいですが、今回は極端にヘンテコなのはなさそうです。これから水漬けをして中身を出し、乾燥させるわけですが、いくつかは十分熟してなかったり、栄養が足りてなかったりで、ちゃんと残らない可能性もあります。でも、これだけあれば来年のいろいろな創作が楽しみです。

新たに二つできていたIPU

収穫作業も一段落して、先週新たに松に絡まりながら結実していたIPUを見ていたら、あれれ、乱視がひどくなった? なんかもう一つ見えます。なんともう一つ結実しているではありませんか。この期に及んで結実ラッシュ!? もしかしてIPUはハワイ出身だけど、じつは暑いのが苦手? 日本の夏が暑すぎ? 理由はよくわかりませんが、涼しくなってから俄然やる気を出すタイプなのか。いずれにせよ、ちゃんと育ってくれたらうれしいですね!

一番先輩のIPU。大きくなりました。百成と2ショット

9月初めにできた二つのIPUは順調に育っています。棚の上の方になっているので正確なところはわかりませんが、最初にできたIPUは体長40センチぐらい。二番目のもすでに20センチは越えています。ただ、この時期にできた実は最後まで熟しきらない可能性があります。以前アメリカ瓢を育てた時、遅れてできた実が大きく育ち、先行してできていた実とほぼ互角の大きさになったのですが、収穫して水漬けすると、中身もろとも崩れてしまったことがありました。大きく育ったからといってちゃんと育っているとは限りません。できる限り育ちきるように、ギリギリまで収穫せずに、場合によっては春まで放っておこうかとも。いや、それは無理かな…。でもまあ、雪が降るまでは置いておこうかな。

松に宙吊りになったUFOを棚に移動。先輩UFOとツーショット。背後には小ぶりの百成の姿も

松に絡まったUFO、今朝見ると、台風の影響で少し強くなった雨と風のために、枝から滑りおちて宙吊りになっていました。UFOらしく浮遊している様子は捨てがたいのですが、このままだと蔓が切れて落下する可能性もあるので、棚の方に移動させました。先輩UFOと並んでのツーショットは、なんだかうれしそうに見えます。さて、最終的にいくつのひょうたんができるのでしょうか。まだまだわかりませんね、でれろん。

(600日目∞ 9月20日)