蔓ものフラワーアレンジメント

by 丸黄うりほ

①ひょうたんとアサガオが一緒に育っています

②蔓もの同士のフラワーアレンジのよう!

③アサガオの花と、変わった形のひょうたんの葉

④黄色いカボチャの雄花でひょうたん受粉?

 

2021年ヒョータニストの一人・奈良市の森野ゆかりさんから、とても素敵な写真が届きました。きょうは、その写真を中心にお送りしていきましょう。

「ひょうたん日記」を振り返ると、今年のヒョータニストさん9人のなかで森野さんの定植が最も遅く、6月4日(527日目)の日記で「ハリー、ロン、ハーマイオニー」と名付けた3苗のUFOひょうたんをプランターに定植された記録が残っています。そのときに、コンパニオンプランツのネギの他にアサガオを植えた。それでなくても狭いプランター内にアサガオが同居するということで、私は正直、どうなるかな……と思っていたのですが。

とくに、「ハーマイオニー」は、子葉が生まれつき三つ葉という変わった苗で、ちゃんと育つのかなと心配していました。

ところが、それらはすべて杞憂でした! 3苗ともしっかりと育ち、それぞれ1個ずつですが大きな実をつけました。8月17日(576日目)の日記では、1週間もご自宅を留守にされたのに、知恵と工夫と愛情の証拠のような、すごい給水システムでひょうたんの健康を損ねることなく守られた。森野さんの栽培は、私にとってはうれしい驚きの連続でした。

そして、見ていただきたいのが今回届いた写真です。まるで蔓植物で作ったフラワーアレンジメントのよう!

写真①の真ん中に、白いネットで守られたUFOひょうたんの実が写っています。その周囲には紫色をしたアサガオの花。ひょうたんの花は白一色ですから、紫色の花が近くにあるというだけで新鮮な感じがします。

元気よく伸びたひょうたんの葉と蔓には、それよりも細いアサガオの蔓と小さな葉がからみついています。

写真②では、ひょうたんの雌花と、アサガオの花が並んで写っています。蔓もの同士のシェアハウス、とても平和的に、うまくいっているようですね!

ひょうたん栽培自体は9月になると後半戦に突入というわけで、森野さん宅のUFOたちも新たな蔓をどんどんと伸ばしているようです。後半になると変わった形の葉が増えてくるということを9月2日(588日目)の日記で書きましたが、森野さん宅でも半分に切ったような葉が出てきているそうです。写真③は「ロン」の葉ですが、例の三つ葉子葉の「ハーマイオニー」にも同じような形をした葉が出現しているらしい。

雄花と雌花の開花のタイミングはやはりなかなか合いにくく、新たな結実はまだのようです。先日はせっかく雌花が咲いたのに雄花がいない……という状況で、隣に咲いているカボチャの雄花で代用できないか?ということになったそう(写真④)。

森野さんがカボチャの栽培もされているということを、私はこの時初めて知ったのですが。じつは……、カボチャとひょうたんは交雑します。ハイブリッドができちゃいます。きっと、おもしろい実ができると思う。

でも、ご注意!ハイブリッドカボチャは絶対に食べないでくださいね!ひょうたん由来の苦味成分……、すなわち毒が遺伝します!

(591日目∞ 9月7日)