ドミティアヌスの実は、ただいま4個!

by 丸黄うりほ

①写真撮影できない変なところにできた「ドミ1号」、約30センチ

②1号以上のチラリズム、姿を見せない「ドミ2号」、約20センチ

③プランターの縁に腰掛けている「ドミ3号」、約30センチで成長中

④唯一涼しげにぶら下がっている「ドミ4号」、約20センチで成長中

⑤ベランダ灼熱地獄に耐える、イプのドミティアヌス

 

2週間前(7月15日)の日記で、我が家のベランダで栽培中のひょうたん、イプのドミティアヌスには極端に雌花が少ないということを書きました。

7月7日に初めての花が咲いてから約2週間ほどたつと、花の第一ピークが去りました。今ではほとんど花が咲かなくなっています。わりあい短かった花ピークの間に咲いた雌花はわずか7個。対して雄花は……数え切れませんが、おそらく200個以上、もしかしたら300個くらい咲いたかもしれないと思います。毎日20個ほど咲いていましたからね。

ひょうたんの花が、雌花より雄花が多いというのはまあ普通のことではあるのですが、ここまで差がつくのは珍しいのではないでしょうか。少なくとも私は経験したことがありません。

たった7個だけの雌花。それにしては、ドミティアヌスの雌花たち、かなり頑張ったと思います。7個のうち2個はわかりにくいところにできていて、私が受粉のチャンスを逃しました。……言い訳をすれば、イプの雌花の形って雄花と見分けがつきにくい。

無事に人工授粉できた5個のうち、1個は成長途中でしぼんでしまいました。しかし、4個はなんとか結実しそうです。数は少なかったけど打率はすごくいい!

というわけで、ドミティアヌスの実たちを1個ずつ紹介していきましょう。

まず写真①をご覧ください。といってもどこに実が写っているの?という感じですみません。ラティスの後ろにある、ぼんやりした薄い緑色らへん、それが「ドミ1号」です。高さ約30センチあります。そろそろ成長が止まってきたようですが、全体の形はよくわかりません。収穫までのお楽しみということにしておきましょうか……。

さらにわかりにくい写真②は、「ドミ2号」です。2番目に受粉したのですが、あまり大きくなっていません。たぶん20センチくらいで、これからまだ大きくなるかもしれないです。どんな形をしているのか、葉に隠れていて今はまったく見えません。

続いて写真③は「ドミ3号」です。高さは約30センチ。プランターにお尻を置いた状態で、毎日ちょっとずつ大きくなっていくのが観察できます。しかし、なんだか不思議な形をしていますよね。魚っぽい?イルカかクジラ?まあ普通に言えばツボ型ということになるのでしょうか。

同じ品種のはずのKFさんのイプ、パートンの実には表面にまだら模様がありましたが(6月30日)、我が家のドミティアヌスの実にはそのような模様はなく、全体が灰色がかった薄い緑色をしています。この違いもなんだか面白いですね。

写真④は、最後になった「ドミ4号」です。現在20センチほどありますが、これもまだ成長中で毎日ちょっとずつふくらんできています。写真撮影や観察のしやすい場所にできた唯一の実は、しずくの形。なんとなく優しさを感じさせる美瓢だと思います。

実が成長中のひょうたんは、蔓の伸びがとまってきて、下の方から葉が黄色くなって枯れてきます。ひょうたんの葉は展開から60日ほどで枯れるのが普通のようです。古い葉は残しておいても働いてくれませんので、順番にカットしていきます。

今年のひょうたん、イプのドミティアヌスは花こそ遅く、とくに雌花が少なかったですが、葉はとても健康です。毎年悩まされるうどんこ病もほとんど出ていませんし、ベランダの灼熱地獄にさらされても、葉がくたっとならずピンとしています。写真⑤は最も暑い午後2時ごろのようす。

水は1日に20リットル欲しがります。できるだけ朝にやるようにしていますが、ときどき夕方にも与えています。肥料はハイポネックスを週1回、活性剤のメネデールとリキダスも週1回、殺菌剤ベンレートも週1回。もう少ししたら固形肥料を追肥したほうがいいかもしれません。また、殺菌剤トップジンの散布も近いうちにしてやらねば。重い実には支えもそろそろ必要かな……。

(565日目∞ 7月30日)

※次回566日目は奥田亮「でれろん暮らし」、8月2日(月)にアップ。

567日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、8月3日(火)にアップします。