「六瓢の湯」に癒されて。湯河原「源泉上野屋」(その1)

by 丸黄うりほ

▲湯河原温泉「源泉上野屋」

▲玄関にいきなりひょうたん発見!

▲フロント前に「六瓢の湯」が!

▲お部屋の床の間には長ひょうたん

▲こちらは食堂の照明

▲食堂の置物

▲厨房の暖簾

 

今週の日曜と月曜は、花形文化通信の塚村編集長に同行して熱海と東京取材に行ってまいりました。宿はなんと湯河原温泉にある旅館「源泉上野屋」。実は私、以前からこの旅館に一度泊まってみたくて仕方がなかったのです。

それはですね……むふふ。この旅館には「六瓢の湯」という温泉があるのです!

六瓢にちなんで旅館のモチーフもひょうたん。館内のあちこちにひょうたんがあるという情報もネットなどで得ておりました。

でも、今回の旅の目的はあくまでもインタビュー取材です。「源泉上野屋」に宿泊できたのはインタビューさせていただいた方のイチオシだったからなのですが、ほとんど偶然。まさかこのタイミングで行けるとは思いも寄りませんでした。年始にお参りした奈良の「まんなをし地蔵」さま(1月6日/426日目)のご利益でしょうか。ありがたや、ありがたや。

それはさておき。湯河原温泉「源泉上野屋」は江戸時代の創業で、水戸光圀公が立ち寄られたこともあるといいます。今の建物は大正時代から昭和の初めにかけて建てられたもので、国の登録有形文化財にも指定されているそうです。

古き良き時代を感じさせる玄関を開けると、いきなりひょうたんの衝立が迎えてくれました(写真2枚目)。フロント前の壁にもひょうたん形があり(写真3枚目)、さらにこの障子の向こうには「六瓢の湯」が……!

旅館の内部は細部まで意匠を凝らした造りで、廊下や階段は迷路のように入り組んでいます。お部屋も昭和情緒たっぷり。床の間には、本物の長ひょうたんで作られた花生けが飾られていました(写真4枚目)。

ひょうたんモチーフは夕食をいただいた食堂でもたくさん見つけることができました。まずは天井の照明(写真5枚目)、ひょうたん型に切り抜かれた木の枠から光が注いでいます。部屋の置物やのれんにもひょうたんモチーフを発見しました(写真6枚目、7枚目)。

お料理ははんなり春らしい彩り。上品な味付けで、刺身やすり身などのお魚がとくにおいしかったです。伊豆や箱根の地酒もいただき、編集長も私もすっかりいい気分に。

夕餉のあとはいよいよ「六瓢の湯」へ……。明日もお読みくださいね。

(474日目∞ 3月17日)

「源泉上野屋」はこちらから