「ティトゥス」の先成りはモデル系!

by 丸黄うりほ

▲2カ月ぶりに登場、「ティトゥス」先成り11個

▲バックの色を変えると色白さが際立つ

 

月日のたつのは早いですね。2021年が明けたなーと思っていたら、もう3月も三分の一過ぎてしまいました。3月といえば、ひょうたん的にはそろそろ次の畑の準備を始めないとならない時期なのに、うちのひょうたんは遅い。後成りひょうたんがやっと昨日乾燥に入ったという状態です。これはひょうたんのせいではなくて、すべて私がグズグズしているからです。ごめんよ。

1月14日(432日目)に乾燥に入った先成りひょうたんの加工完成についても、ここで報告するのをすっかり忘れておりました……。本当は1週間かそこらでできあがっていたのですが、ずっと発泡スチロールに串刺しにしたまま部屋の片隅に置いていました。昨日、後成りを干すためにそこをどいてもらったので、この機会に写真をパチリ。

いやー、しかし改めてみると、きれいです。「ティトゥス」の先成りひょうたんたちは。

まず肌が白くてツヤツヤ。キズが少ないので逆にそれらが目立つくらいです。

はっきりとしたタテキズのあるものが2個ありますが、これは裂果になりかけたひょうたんです。裂果というのは、実の成長期、中身の成長に外皮がついていけなくなって裂ける現象。水のやり過ぎで発生することが多いようです。この2個は完全に裂けるまでに至らず、キープできました。

ヨコキズのほうは、ベランダの外側になった実。風にあおられて揺れたときに、金属の柵にぶつかってできたキズです。これは我が家の生育環境では避けることができません。このくらいだとまあマシなほう。

そして、全体的にほっそりとした、優美でひょうたんらしいプロポーション。これが「ティトゥス」先成りの最大の美点でしょう。ちゃんと出るところは出て、しまるところはしまっているメリハリ体型。こういうのをモデル系ひょうたんと呼ぶのではないでしょうか。

正直、この子たちは美し過ぎて、いまいち楽器としてのイマジネーションがわきません。これだけ整った美形にはノコギリをいれたくないというか……ずっとこの曲線美を鑑賞だけしていたいような気持ちになります。

いやいや、それでは我が家で育った意味がない……。それぞれにふさわしい第二の瓢生(ひょうせい)とはなにか。それはもしかしたら、楽器になることではないのかもしれません。ぼちぼち考えていきたいと思います。

(469日目∞ 3月10日)