大阪にもあった!ひょうたんマンホール

by 丸黄うりほ 

▲扇町通りで発見!ひょうたん何個あるのかな?

 

私は、近いうちに滋賀県の長浜巡りをしようと計画を立てています。どうやら長浜の街はひょうたんだらけらしい。あちこちにひょうたんモニュメントがあり、マンホールのデザインまでひょうたんモチーフらしい。太閤秀吉に所縁のある土地だからだそうですが、それなら大阪だってそのはずなのに……。

うらやましいなー、いいなー。長浜。マンホールかー。

そう思いながら、扇町公園の横を通って東梅田方面に歩いていると、赤信号にひっかかりました。立ち止まって、ふと足元のマンホールを見ると……。

えっちょっとまって。目の錯覚じゃないよね?

ひょうたんのマンホールのことを考えながら歩いていたので脳がひょうたんに取り憑かれ、空目したのかと一瞬思いました……。足元のマンホールのふたは、まさにひょうたんデザイン!!

このマンホール、前からここにあったのかな。最近になって取り付けられたのだろうか?

私は、そのマンホールのふたをじっと見つめました。結構古そうです。最近になって取り付けられたものには見えません。

でも、どうして今まで気がつかなかったんだろう。私はこの道を何年間も、数え切れないほど歩いているはずなのに!

意識すると見えてくる。きっと人間の視覚というのはそういうふうにできているものなのでしょう。

となると、私はにわかに周辺のマンホールが気になりだしました。梅田周辺で下を向いて歩いていると結構あぶないです。人にぶつかりそうになる。行かねばならないところがあったのですが、マンホールを見ることに気をとられて曲がる予定の道を通り過ごしてしまい、私は「あかんあかん」と思い直しました。

そう。いつも前を向いて、急ぎ足で歩いている。私だけでなく、梅田を歩く人はだいたいそうだと思います。

私は自宅に戻ってから、扇町通のひょうたんマンホールの写真をよく観察してみました。中央には大阪市の市章。そして、「共同溝」という文字が読めます。「共同溝」とはなんなのだろう?

「共同溝 大阪市」で検索をかけてみました。すると、大阪市のサイトに以下のような説明文が出てきました。

「共同溝は、都市生活に必要不可欠な電話・電気・ガス・水道・下水道などの公益施設を道路の地下にまとめて収容する鉄筋コンクリートの構造物です。これにより道路の掘り返しをなくし、道路交通の円滑化と災害時でも安定した供給を保つことができます」

なるほど、ひょうたんマンホールの下には、いわば街の動脈ともいうべきライフラインが集められているというわけなのですね。

そんな大切なものをひょうたんが守ってくれているなんて、うれしいな。大阪もなかなかやるやん!

(369日目∞ 10月8日)