憧れの「瓢亭」名物〈うずらせんべい〉
by 丸黄うりほ

①京都・南禅寺の近くにある老舗料亭「瓢亭」本館

②あらゆるところにひょうたんモチーフが!

③招布にもひょうたん

④照明器具にもひょうたん

⑤雨樋を支える木にもひょうたん

⑥郵便受けにもひょうたん

⑦こちらは西隣にある「瓢亭」別館

⑧小筒入りの「うずらせんべい」を買いました

⑨ちょっと首を傾げたひょうたん型が可愛い!
大阪で外国人向けの料理教室「Osaka Kitchen」を営む稲垣陽子さん。今まで何度か、稲垣さんからいただいた海外のひょうたん情報を「ひょうたん日記」で紹介させてもらったことがありますが、先日はお仕事の関係で京都の老舗料亭「瓢亭」でお食事されたのだそう。
「あちこち、ひょうたんだらけでしたよ〜!」と、食器や掛け軸などのひょうたん画像をたくさん送ってきてくださいました。
いいなぁ。お仕事関係だなんて、うらやましすぎる!「瓢亭」といえば名前もそのものずばりですし、いつか行けたらとは思いつつ、庶民には敷居が高い。
ところが。稲垣さんのおかげで「瓢亭」のウェブサイトを眺めていたら、〈うずらせんべい〉というお土産品があるのに気がつきました。
可愛いひょうたん型のおせんべいで、通販でも買うことができるようです。欲しい!でもせっかくだし、お店まで行ってみようと思いました。
ということで、京都・南禅寺の近くにある「瓢亭」まで足を伸ばしてきました。
「瓢亭」には本館と別館があり、写真①が本館。外観だけでもひょうたんがいっぱい見つかりました。まずは、屋根のすぐ下に木製の横向きのひょうたんがあるのがわかるでしょうか?
屋根の上に設置された照明には、ひょうたん型で囲んだ「瓢亭」という文字が読めます。その側面にも白いひょうたん型の意匠が(写真②)。照明と同じひょうたんを印刷した招布も入口付近に吊るされていました(写真③)。
さらに、軒下の照明器具もひょうたんモチーフ(写真④)。竹の雨樋を支える木にもひょうたん型の彫り物が見つかりました(写真⑤)。郵便受けにもひょうたん型が(写真⑥)。
はー、もうたまりませんね。とにかくこういう調子ですから、中に入れてもらったらどれだけのひょうたんモチーフが見つかるのでしょう……。
別館は、本館の西隣にあります。写真⑦がその入口で、こちらもひょうたんだらけ。まず屋根の上の照明。壁に飾られた木製の長ひょうたん。手前には「朝かゆ お弁当」「京・南禅寺畔」と書かれ、ひょうたん型が際立つ招布が吊るされています。茶色の暖簾には、白色で描かれたペアのひょうたん型が見えます。
目当ての〈うずらせんべい〉は、別館で買い求めることができました。出入口の近くにお土産物コーナーがあり、ほかに〈梅甘煮〉や〈穴子山椒煮〉、〈ぶどう豆〉などの瓶詰、〈明石鯛でんぶ〉なども並んでいました。
〈うずらせんべい〉には大箱入りと小筒入りがありましたが、私が選んだのは小筒。というのも、見てください。このビジュアルを!(写真⑧)
小筒に印刷されたペアひょうたんは、別館の暖簾と同じものでした。ついでにいうと、〈うずらせんべい〉を入れてもらった手提げ袋にも同じひょうたんが描かれていました。
大きい方のひょうたんには、「一帯青松路不迷(いったいせいしょうみちまよわず)」という文字が読み取れます。これは、南禅寺の参道へと続くこの一帯には青々とした松林が続き、道に迷うことはないという意味なのだとか。江戸時代後期の文人・頼山陽の詩の一節だそうです。
〈うずらせんべい〉は、鶉(ウズラ)の身を細かくすりつぶし、白味噌と赤味噌で焚いた鶉味噌をからませて焼き上げたおせんべい。封入されていた栞(しおり)に「鶉は小鳥の中でも最も美味しく しかも その上品な味は 昔から 日本料理には 欠かすことのできない貴重な素材です」とあるように、味噌に閉じ込められた鶉のエキスが、米の風味を引き立てている感じ。
ちょっと首を傾げたひょうたん型は一口サイズで、ほんとうに上品です。焼き具合によって少しふくらんでいたりするその様を楽しみながら、ゆっくりと味わいました(写真⑨)。
今回はお土産だけでしたが、やはりお食事にも行きたいなぁ。誰か誘ってくださいませんか。
(1492日目∞ 10月15日)
※次回1493日目の丸黄うりほ「ひょうたん日記」は、10月21日(水)にアップします。



