奈良・三条通りでみつけた「ひょうたん奈良漬」
by 丸黄うりほ

①おーさきさんのSNSで知りました

②奈良市の三条通りにある「西出奈良漬本舗」

③ひょうたんの奈良漬が並んでいました!

④ひょうたんは豊臣秀吉の馬印で縁起物

⑤国産の食用ひょうたんを使った奈良漬です!

⑥名物「わかくさ漬」のパッケージもすてき
「奈良でひょうたんの奈良漬を買いました!」
そんな言葉とともに、ヒョータニストのおーさきさんが、ある日SNSにアップされていたのが写真①でした。
私は実家が奈良市にあり、以前「ひょうたん日記」で、東大寺南大門のそばにある「森奈良漬店」のひょうたんの奈良漬を紹介したことはあるのですが(「ひょうたん日記」188日目と、426日目)、どうもそれとは違う感じがします。「おーさきさん!そのひょうたん、奈良のどこで見つけたんですか?」ときいてみると、「三条通りの西出奈良漬本舗さんで」と教えてもらいました。
三条通りといえば、近鉄奈良駅とJR奈良駅の間にある商店街。かつて界隈住みだった自分としては、灯台下暗し案件ではないですか!
というわけで、教えていただいたお店にさっそく行ってきました。
久しぶりにゆっくりと歩いてみた三条通りは、新しい店が多くなって以前とは雰囲気がかなり変わっていました。「西出奈良漬本舗」さんは大正時代創業の老舗ですが、店舗は数年前に建て替えられたようです。私の記憶とは店構えが違っていました(写真②)。
お店に入ると、ひょうたんの奈良漬はすぐに見つかりました。目立つ場所に並べられ、「NHK大河ドラマの主人公豊臣秀吉が馬印として愛用していた千成ひょうたん。縁起物として広く親しまれています」と書かれたポップも添えられていました。なるほど、大河ドラマのひょうたん効果はここにも!(写真③)
別の棚にはもっと詳しい説明文もありました。「西出の『ひょうたん奈良漬』は、食用ひょうたんの若実を使用し、可愛らしい形と柔らかく甘口の味わいで人気の奈良漬です」。パッケージには大きめの字で「国産」と書かれています。手にとって裏返すと、「原材料名ひょうたん(国産)」という文字も読み取れました。これはすごい!(写真④)
何がすごいかというと。まず、豊臣秀吉が馬印として愛用していたのは「千成ひょうたん」と呼ばれる品種なのですが、千成をはじめ一般のひょうたんには食中毒を起こす苦味成分(ククルビタシン)が含まれていて食用には適さないのです。「食用ひょうたん」は品種改良によって生まれ、栽培農家が極めて少ない貴重品。そのため、ひょうたんの漬物(しば漬けなど)に使われているのは、たいていベトナムなど海外からの輸入品です。ところが、「西出奈良漬本舗」の「ひょうたん奈良漬」には国産品が使われているというのです!
私はお店の方に「国産ってすごいですね。産地はどちらですか?」とたずねてみたのですが、「すみません、わかりません」とのこと。ちょっと残念でしたが、もしかしたら複数の取引先があるとか、年によって違うなどの事情があるのかもしれません。
私は「ひょうたん奈良漬」と、こちらの名物である「わかくさ漬」を買い求め、自宅でゆっくりと味わうことにしました。
まず「ひょうたんの奈良漬」(写真⑤)です。たっぷりの酒粕を洗い流すとひょうたんが出てきました。実の大きさは軸の部分を含めて4〜5センチくらい。小さくてもちゃんとひょうたんの形をしているのがたまらない。
「食べるのがもったいない!」と叫びながらも口に入れました。
食感はウリやキュウリよりもずっと柔らかい。ひょうたんそのものの味はほとんど感じられず、奈良漬としてはやや甘口。パクパク食べるものではなく、懐石料理などに添えるのが向いているように思いました。
いっぽう、パッケージの可愛さにひかれて買った「わかくさ漬」(写真⑥)。スイカとウリが描かれていますが、このウリの形がちょっとひょうたんにも見えます。鹿もいて奈良らしさも満点。お土産にぴったりですね。
「わかくさ漬」は、「瓜、西瓜、胡瓜、生姜、守口大根等を細かく刻み込んだもので粕ごとお召し上り頂ける風味豊かなきざみ奈良漬です」と裏面に書かれていました。いただいてみるとシャキシャキした食感。濃厚な酒粕に生姜の香りがきいていて、ごはんにとてもよく合います。
味だけでいうと私の好みは「わかくさ漬」でしたが、「ひょうたん奈良漬」の可愛らしさはやはり唯一無二です。今度また西出さんに立ち寄ったら、両方ともリピート買いすることでしょう!
(1489日目∞ 10月7日)



