2026年!京都府立植物園のひょうたん棚
by 丸黄うりほ

①京都府立植物園「四季彩の丘」にやってきました

②パネルには「幸せを実らせる、ヒョウタンの世界」という一文が!

③今年は長瓢が大豊作です

④縮緬いぼ瓢も元気いっぱい

⑤中国瓢も盛り盛りに実っていました

⑥今年のミニ鶴は大きくて長い

⑦アップルガードという珍しい品種も見つかりました

⑧2026年のひょうたん棚の女王は、この大瓢でした!
9月28日、京都府立植物園「四季彩の丘」まで足を伸ばしてきました。7月16日の「ひょうたん日記」から約2カ月半。今年は例年とは少し違う場所にひょうたん棚が組まれていたのですが、その後どうなったかな?
写真①をご覧ください。こちらが今年のひょうたん棚を南側から見たところです。手前にたくさんぶら下がっている細長い実は、ひょうたんではなくヘビウリ。遠目に見ても今年はヘビウリがかなりの豊作ですね。
ひょうたん棚の正面である北側に回ってみると、7月に来た時とは違い、柵が取りはずされて棚の下に入れるようになっていました。そして、写真②の説明文と、「ヒョウタン栽培品種一覧」というパネルが立てられていました。
写真②の説明文には、ヒョウタンという植物についての概要がコンパクトにまとめられています。古くから人々の暮らしに関わってきた植物であること、さまざまな大きさや形態の実がなること、果実には食中毒を起こす成分が含まれていること。
最後に、わざわざ青い四角で囲まれた一文が添えられ、締めくくられていました。その一文とは……「幸せを実らせる、ヒョウタンの世界」!! なんと、愛を感じるパネルなのでしょう!!
また、「ヒョウタン栽培品種一覧」というパネルによると、このひょうたん棚には19品種のひょうたんと、ひょうたん以外の4種(ユウガオ2種、ヘチマ、ヘビウリ)が植えられていると記されていました。とはいうものの、品種によって生育の状況にかなりの差があるようです。
個別にみていきましょう。写真③の長い実は、長瓢です。長さ1メートルから1.5メートルほどある実が、ざっと数えて17本もできていました。この品種のひょうたんにしては小型で細めのものが多かったですが、株は二つだけのようなので、一株についた実の数がものすごく多い。例年と比べても、今年はまさに大豊作といっていいと思います。
写真④は縮緬いぼ瓢。やや平べったい球形で、表面にいぼいぼのある珍ひょうたんです。直径10センチから15センチほどの実が、14個ほどぶらさがっていました。株は一つだけです。こちらも大豊作ですね。
写真⑤は、中国瓢です。今年、ヒョータニストのみなさんにも挑戦してもらっている、くびれの強いひょうたん型の中型の実がなる品種。これもいっぱいできていました。見て確認できただけで20個。株は一つ。すごい!
写真⑥の真ん中に写っているのは、ミニ鶴。濃い緑色に斑入りの実、ふくらみが一つだけの鶴首タイプのひょうたんですが、昨年に比べて大きくて長い。むしろ鶴首よりも大きく育っていて、アメリカ(ロングハンドルディッパー)と見分けがつかないほどのサイズ感です。今年と昨年の実の写真を比べると同じ品種とは思えない。栄養状態にもよるのかもしれませんが、タネによる形態の揺らぎがあるのかもしれません。
これは珍しい!と思ったのが、写真⑦。ネームプレートには「アップルガード」という品種名が書かれていました。前回訪れたときにはこの名を見かけなかったような気がしますので、後から植えられたのかもしれません。パネルの「ヒョウタン栽培品種一覧」によると「角張ったリンゴのような形になる珍しいひょうたん」とありました。実は12センチほどでやや小型、たったひとつだけでしたが、見入ってしまいました。
写真⑧の真ん中に写っているのは大瓢。高さは30センチほど。口部がくっきりとしていて、上下のふくらみとくびれのプロポーションも抜群な美ひょうたんです。今年は全体的に大きなひょうたんの数が少なく、この実が唯一といっていいほど目立っていて、まるで女王のようでした。
自分が今年挑戦していることもあって注目していた大瓢エースは、株ごと枯れていて実は一つもついていませんでした。長太瓢も実はなし。ユウガオの大丸十貫もこの品種にしては小さめの実が一つついているだけでした。
たくさんのひょうたんを同時に育てると、勢いのある株、そうでない株があることがくっきりとわかります。どの年に見ても元気いっぱいな品種もあり、これは強いのかな、逆にこの品種は毎年難しそうだなと思ったり。
それにしても。京都府立植物園のひょうたん棚はいつ来ても素晴らしく、めちゃくちゃ勉強になります。この植物園に1時間半ほどで通えることが本当に幸せ。
収穫期を迎え、栽培が終了するまでもう少しだけ間がありそう。みなさまもぜひお早めに訪れてみてくださいね!
(1487日目∞ 9月30日)



