節分とライブとひょうたんスピーカー
by 丸黄うりほ
今年の節分は2月2日でしたね。前回は2021年に124年ぶりに2月2日となり、その日に「ひょうたん寺」として知られる京都の福勝寺に足を運んだら、福勝寺の節分会は毎年2月3日と決まっていて、2021年も例外ではなかった。しかし、福勝寺から分祀された神戸の「ひょうたん寺」である融通尊寺は暦通りの2月2日に節分会をされていて、無事にお参りさせていただいたというエピソードを、以前この「ひょうたん日記」で紹介したことを思い出します。(447日目、 450日目、 451日目)
節分の日は北野天満宮で「北野追儺狂言」が行われたり(691〜 693日目)、瓢箪山稲荷神社でも「金瓢かんざし守」が授与されたり(452日目)と、ひょうたん好きにとっては忙しい日なのです。
今年はちょうどその日に我ら「ヒョータニスト・パーティ」にライブのオファーをいただき、各地の節分会にでかけることはできなかったのですが、ひょうたん的には大盛り上がりの1日となりました。
イベントタイトルは「S/N」。アーティストのHirotoshi Hamakawaさん企画で、ちょうど記念すべき20回目。会場は大阪・内本町にある「マルコノスタルジ」。「ヒョータニスト・パーティ」のメンバーはほとんどが関西住みなのに、意外にも大阪での初ライブでした。ビジュアルアーティストのSomaさんが我々の演奏に映像をつけてくださり、3曲・25分とショーケース的な短いライブでしたが、初めて見るお客様にも楽しんでいただけたようでほっとしました。逆に、いつも見てくださっている方には「もっと見たかった!」とも言っていただき、さらに「頑張らなあかんな!」と鼓舞させられました。(写真①②)
私自身は「マルコノスタルジ」に出演させていただくのは2回目。確か前に来た時、控え室にひょうたんスピーカーがあったような気がしていました。
お店の方にきいてみると、「今もありますよ!」とのこと。しかも、最近になってもう一組増えたとおっしゃるではありませんか!ちなみにひょうたんスピーカーがあるのは控え室ではなく、音楽レッスンなどを行なっている部屋で、「今日はカリブ海の宗教音楽の練習をしている」とのこと。もしかしてバンジョー?その音楽ジャンルもすごく気になります。
というわけで、レッスンが終わった後にお部屋に入らせていただき、ひょうたんスピーカーを見せていただきました。
写真③と④のひょうたんスピーカーは以前見かけたものでした。おそらく百成で作られていると思います。そして、写真⑤⑥が新たに増えたもので、まるで大きな玉子のような可愛さ!ほとんど球に近い形をしていますが、間違いなくひょうたんでできていました。
さらに、写真⑦をご覧ください。壁に映った影がまるでひょうたん?正体は電球(写真⑧)でしたが、「ヒョータニスト・パーティ」の面々の「ひょうたんアイ」にはひょうたんにしか見えません。謎の大盛り上がりをしているメンバーたちを客観的に見るとおそらく「???」だったと思います……が、私たちにとっては素晴らしい節分の日となりました。
そして。その夜、遅くのことです。神戸でお仕事をされている友達からメールが届きました。
見ると、融通尊寺の節分会について書いてくださっています。節分会は2月3日に行われるとあり、リンクが貼られていました。「あれ?融通尊寺の節分会は暦通りじゃなかったの?」と思いリンクを見ると、確かに3日と書かれています。さらに「キラキラなでまもり」という以前うかがった時にはなかった可愛いお守りの写真が出ていて、目を奪われました。
今年は京都の福勝寺と日程を揃えることにされたのでしょうか?結局、私は3日も別の用事があって融通尊寺の節分会にうかがうことはかなわなかったのですが……。
暦を調べてみると2029年の節分も2日で、今後はしばらく4年に一度、2月2日が節分になるということです。間違えないようにしないといけませんね。
(1277日目∞ 2月5日)