これはもうしばらく保留にします。

by 奥田亮

大寿のタネ。体長2センチ超。デカイ。

この百成のタネを取り出したいのだけれど…。

弦を張り替えた《巌窟王》。ジャワリの鳴りも良くなりました。

寒かった3月も終わり、急に暖かくなってきました。このあたり(編注:長野県小布施町)はようやく梅が咲き始めたころ。桜はもう少し先になりそうです。去年は4月1日には桜が咲いていたようですが、今年は例年通りに戻ったのでしょうか。毎年異常気象なので、何が標準かわからなくなってきました。

とはいえ、そろそろタネまきをしないといけません。今年は、去年失敗だった「大寿」に再挑戦するつもりです。去年苗を差し上げて、うまく育ててくださった方からいただいたタネをまいてみることにします。それと、2022年に栽培した百成から採ったタネをまこうと思ったのですが、この百成、首がぐにゃりと曲がっていて、タネが出てきそうにありません。さてどうしたものか。底に穴を開けるしかないかな。これはもうしばらく保留にします。

育苗は、半透明のプラの衣装ケースで作った簡易ハウスで行いますが、衣装ケースは室内使用の仕様なのでさすがに雨風日光に長時間晒されると劣化して部分的にパキパキに割れています。まあ風通しがよくていいんじゃないかと、今年はこのまま使うことにします。うまく育てば5月には発芽するかな。

さて、話は変わって、《へびお》から転生した《巌窟王》のその後です。一応の完成をみた《巌窟王》、慣らし運転的に暇をみつけては鳴らしていたのですが、なんだかどうも音の鳴りがよくありません。《巌窟王》は《へびお》同様、複弦2コースのスライド式弦楽器で、何となく今はAとDの2コースに調弦しています。とくに低い方のAの音が、どことなく詰まったような音で、楽器本来のパフォーマンスを発揮できていないような気がしていたのです。弦は銅弦。高い弦と低い弦で弦の太さを変えていますが、どうも低い方の弦の鳴りがよくないのです。太い弦はそれなりに大きな胴体がないと、十分その響きを共鳴させることができないのかもしれません。ということで、意を決して低い方の太い弦を、高い方と同じ太さの細い弦に変えてみました。

確かにこれで音の鳴りが格段によくなりました。何やら圧迫されて苦しそうだったのが、のびのびと発声しているような開放感のある音になりました。違うもんですね。同じ太さの弦で4度差の調弦をするのは多少無理があるのですが、まあなんとか許容範囲。それをわかった上で弾き方を調整すればなんとかなりそうです。

来週開催するイベント「俺の縄文2」で、ひょうたん楽器の演奏を「縄文の音」と嘯いてご披露することになっているので、《巌窟王》にも登場してもらうことにします。音はさておき、見た目はなんとなく縄文っぽいですよね。では、実際縄文時代の音楽ってどんなのだったんでしょう。太鼓とか、銅鐸とかはありそうですし、弓の弦をブンブン鳴らしたりもしてそうですが、リュート属の弦楽器などはなかったかもしれませんね。まあ、「『俺の』縄文」ということでご勘弁願いましょう。でれろん。

(1164日目∞ 4月8日)