瓢箪山稲荷神社のお告げと今年の栽培

by 丸黄うりほ

①近鉄瓢箪山駅の構内にも提灯が

②瓢箪山稲荷神社の参道

③初詣参拝者で賑わっていました

④今年の干支、龍の絵馬

⑤龍の足元にひょうたんが!

⑥社務所のしめなわにもひょうたんが見えます!

⑦境内ではとんど焼きが行われていました

⑧「辻占」は、やきぬき・おみくじ・あぶりだしの3枚組

⑨「商業 かはつた事をしてもよし」 

新年あけましておめでとうございます。

長いお休みをいただいている間に、能登半島で大きな地震が起こり、浮かれた気分にはなれませんでしたね。個人的にも新年早々、悩み事ができてしまいました。とはいえ、それは本当に些細な、小さなことではあるのですが……。

一月一日、私は午前中から奈良へ行きまして、奈良町にある両親の墓参りをした後、かつて両親と一緒に巡った定番の初詣コースを歩きました。まずは高畑の天神社にお参りし、手向山八幡宮から東大寺不動堂近くにある西国三十三ヶ所巡りをして、二月堂へ。今年はこれにプラスして花形文化通信の塚村編集長に教えていただいた、まんなおし地蔵にもお参りしました。

それから近鉄電車に乗って大阪方面へ。瓢箪山駅で下車して瓢箪山稲荷神社に向かいました。駅にも瓢箪山稲荷神社の提灯が並び、参道には金色の大きなひょうたん看板、本殿の前には行列ができていました(写真①②③)。本殿横には干支の龍を描いた絵馬が(写真④)。そして、その足元にはひょうたんがきっちりと描かれていました(写真⑤)。

私は神社仏閣巡りが大好きで、毎年あちこちお参りをしてしまうのですが、瓢箪山稲荷神社ではいつも「ひょうたん活動について」だけ祈願をすることにしています。

今年もひょうたん栽培や音楽活動ができますように。みなさまに「ひょうたん日記」を楽しんでいただけますように。ひょうたんが世の中の人々にもっともっと愛され、ヒョータニストさんの輪がますます広がりますように……。

社務所もお正月らしく華やかに飾られていました。しめ縄の真ん中には、金色のひょうたんがぶら下がっています(写真⑥)。境内ではとんど焼きが行われ、笹にはおみくじがたくさん結ばれていました(写真⑦)。

瓢箪山稲荷神社では普通のおみくじも引けますが、ここで引くべきなのは、なんといっても珍しい「辻占」です(写真⑧)。この中に、やきぬき・おみくじ・あぶりだしの3枚が入っているのです。

私が引いた「辻占」のおみくじは「吉」で「思ひごとかなふ」でした。やきぬきは半吉で「じゃまあれどまとまる」。そして、あぶりだしは、「後悔先に立たず」と出ました。全体的になんとなく含みを感じるお告げです。じゃまとはなんだろう?

そんなことを思いつつ、帰路につきましたら車中で地震のことを知りました。そして、数日後には、冒頭に書いた個人的な悩み事も持ち上がってきたのです。

それは、私の住んでいるマンションが今年改修工事をするらしいという情報でした。いつから始まるのか管理人に聞いてみると、「まだはっきりしないけど、早ければ夏頃から」との返答。工事なんてもっと先のことだと思い込んでいたので驚きました。

改修工事をするということは、ベランダを片付けなければならないということ。つまり、ひょうたん栽培ができなくなるということです。これは私にとっては大打撃であります……!

そうか、やきぬきに書かれた「じゃま」とはこのことだったのか!

ひょうたん栽培の時期は春から秋。夏は真っ盛りです。私は毎年ベランダを端から端まで使って、大きなプランターでひょうたん1株を育てているのですが、そういう育て方は今年はできないかもしれません。千成ひょうたんなどの小さな実のなる品種を植木鉢で育てて、工事が始まったら鉢ごと移動する?それとも、今年はひょうたん栽培自体を断念する?近くでシェア畑を探してみる? いくつもの思いが頭の中をぐるぐると巡りました。年末に「ひょうたん日記」(1122日目)にも書いたように、今年は珍品種に挑戦したいと思っていたのに……。

私は暗い気持ちのまま、もういちどおみくじを読み直しました。すると、「商業 かはつた事をしてもよし」という文言に、すうっと心が引き込まれたのです(写真⑨)。

これは、珍品種に思い切って挑戦せよというお告げではないか!? (ひょうたん栽培は商業ではないけど、稲荷社のおみくじで商業がトップにくるのはメインの願い事ととればいいのではないか!?)

さんざん逡巡しましたが、私は瓢箪山のお告げに従うことに決めました。そんなわけで、栽培途中で中断の憂き目にあうかもしれませんが、今年は頑張って珍品種に挑戦いたします。

どうぞみなさまも、この後の展開をハラハラしながら見守ってやっていただけたらと思います。本年も花形文化通信「ひょうたん日記」をどうぞよろしくお願いします。

(1128日目∞ 1月10日)

 

  • 丸黄うりほ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市北区)のベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。