早くも来年の栽培品種で悩んでいます

by 丸黄うりほ

①11月に届いた「全日本愛瓢会 会報126号」

②珍しいひょうたんの品種名がずらり!

③憧れの珍奇ひょうたんたち!

 11月下旬になって、ようやく自宅ベランダで栽培中のオオナガユウガオ「トラヤヌス」の実を一部収穫したことをお伝えしていました。それから3週間たち、風呂場に置いた「丸黄式ひょうたん水浸けゴミ箱システム」からは、かなり濃度の高い瓢臭が漂ってきております。そろそろ中身の振り出し作業をしたほうがよさそうです。一方、ベランダに置いた「衣装ケース」のほうは、まだ水の濁りが薄い。気温が低いと、ひょうたんの水浸けにも時間がかかります。

そんなわけで、まだ今年のひょうたんの加工が終わらないうちに、もう来年のひょうたんのことを考える時期がきてしまいました。

というのも。11月に「全日本愛瓢会」の会報126号が届いたのです(写真①)。会報には、10月に静岡県で行われた運営委員会のことや、いつも楽しみに読ませてもらっている森義夫さんの栽培記事、技術開発委員長の水音治郎さんの栽培報告などが掲載されていました。水さんの栽培報告によると、ミニミニ瓢にも細長形や涙形の実がなる品種があるのだとか。いいなぁ、育ててみたいなぁと思っていたら、封筒にもう一枚の紙が入っていました。

それは「令和6年度配布種子申込書」なるもの。

全日本愛瓢会の会員に対し、希望者には有償にて種子が配布していただけると書かれています。見ると、珍しいひょうたんの品種名がずらり!(写真②)記された品種名について順に説明していきますと……。

大瓢エース、大瓢、中瓢(十成)、百成、千成。ここまでは、いわゆる標準的なひょうたん形の品種で、大きさがいろいろあります。千成が最も小さく、大瓢エースはうまく育てれば1メートルくらいの実がなります。

中国瓢、ウルグアイボトルはどちらも特徴的なくびれを持つひょうたん形。

長瓢、スーパー長瓢。この二つは細長くてくびれのない品種。スーパー長瓢の実は2メートルにもなります。

鶴首、アメリカ、ミニ鶴は、ふくらみが一つのフラスコ型。

大丸十貫はくびれがなく球形でスイカより大きい。バスケットボールも球形でメロン位のサイズです。

長太瓢。これは見たことのない品種名です。名前から察するに、太めの長瓢かな。

そして、以下のあこがれ品種は、下手な絵にしてみました(図③)。

縮緬いぼ瓢。これは表面にイボがいっぱい出てくるひょうたん。まず一般の園芸店では入手できないと思います。

かど瓢、マランカは、ふくらみが一つでその部分がごつごつと角張っているタイプ。恐竜ひょうたんと呼ばれることも。数年前、かど瓢のタネをまいてみたことがあるのですが、一つも発芽しなかったという苦い思い出もあります。

ユーホーは、まさにUFOの形をしているひょうたん。一度だけ育てたことがあります。思ったようなUFO型の実がならかったので再挑戦したい。

たこ瓢は、テンコマンドメントという別名もあり、実はひょうたんではなくペポカボチャ。こんな変な形の実はちょっとない!

以上20種。このなかから3袋を選んで注文できると書いてあります。3袋すべて別の品種でも、同じ品種でも良いそうです。さらに、「種子についてはお申し込みいただいた順に1月下旬より発送させていただきます」とも書かれています。これは、のんびりしていられません!

私の身近におられるヒョータニストさんの複数名が「来年は百成に挑戦したい」とおっしゃっているので、百成の苗を作って配るのが来年の私の使命だろうと思ったりもしていたのですが……。

しかし、よく考えてみると、現在建て替え工事中の天王寺の赤松種苗さんが、来年4月にリニューアルオープンされるという情報も得ています。赤松さんはこれまで、千成と百成(大ひょうたん)の苗を販売されていましたので、これからも販売されるのではないかしら。

ううむ、珍奇ひょうたんに挑戦したい……。

しかし、どれも魅力的だし、種類が豊富すぎて、どう選べばいいのか。書きながら考えていたのですが、結論がでません。悩んだまま年を越してしまいそうです……。

(1122日目∞ 12月19日)