葉っぱつやつや!驚異のアンチエイジングひょうたん

by 丸黄うりほ

①北御堂のプランター。この穴はもしかしたら……

②フェイ・ターンさんのハイブリッドひょうたん

③こちらはしぼんでしまった千成。味があります

④KFさんの千成「お露」は小さな実が4個収穫できました

⑤いっさんの千成ひょうたんは完璧に美しい観葉植物!

昨日の続きです。大阪市鶴見区にある植物園、咲くやこの花館で「ど根性スイカ」と、すべての栽培が終わったひょうたん棚を見たあと、私はふと北御堂のひょうたん(9月8日)のことを思い出しました。

「あのひょうたんはどうしているだろうか」。私はその足で地下鉄に乗り、本町へと向かいました。

ひょうたんが育っていたプランターはそのままありましたが、株自体はこちらもすっかり姿を消していました。紅葉した何かの木の横に、ぽこっと穴があいていて、おそらくこれが根を抜いた跡だと思われます(写真①)。御堂筋のスイカのようなど根性は、北御堂のひょうたんにはなかったようです。

家に帰ってパソコンを開けると、メールと写真が何通か届いていました。

写真②③は、おなじみヒョータニスト、東大阪市瓢箪山のフェイ・ターンさんから。そして、写真④は東大阪市のKFさんから。

フェイ・ターンさんは今も栽培継続中ですが、ひょうたんの葉は大発生したウリキンウワバにかなり食い荒らされてしまったそうです。株自体も弱ってきていて、写真②のひょうたんも蔓が茶色くなってきていますね。写真③は、なりかけてしぼんでしまった実。全身にカビがはえ、縮んでしまいましたが、これはこれで味わい深い。

KFさんの千成ひょうたん「お露」は、小さな実が4個収穫できました。例年に比べて勢いのない弱々しいひょうたんだったとKFさん。しかし、病気や虫害はほとんどなく、葉の状態は良く、ずっときれいだったそうです。収穫できた実も、つるつるすべすべで翡翠のようにきれい。これは〈おにやんま君〉(10月24日)効果かもしれませんが、もしかしたら株自身の性質だったかもしれません。それというのも……。

みなさん、写真⑤をよーくご覧ください!

こちらは西宮市のヒョータニスト、いっさんの千成ひょうたんの現在の姿です。なんなんでしょう、この青々と繁る美しい葉っぱは!蔓の伸ばし方も整然としていて、思わず見とれてしまうほどです。

いっさんには5月に我が家で作った千成ひょうたん2株を引き取っていただき、ご自宅のベランダに植えてもらいました。ところが、いつまでたっても花が咲かない。いっさんは畑もお持ちで、スイカやメロンを見事にならし、園芸学校にも通われているほどですから、基本的な栽培の知識はお持ちです。なのに、なぜだか葉だけがわさわさと茂る。花を咲かせるようにリン酸・カリ肥料を追肥してもらい、最終兵器の開花促進ハイポネックスを投入してもらっても……まったく咲かない。

夏を通して2苗とも花芽すらついてこなかったそうなのですが、ご覧の通り、葉はいまだにつやつやのピカピカです。この姿はまるで6月ごろの成長期のひょうたんのようです。6月のひょうたんといえば、人間の一生に例えると10代に当たります。

いっさんの千成ひょうたんは、歳をとることを忘れてしまったアンチエイジングひょうたんなのでしょうか……?

もしかしたら、KFさんの「お露」も兄弟苗であるいっさんのひょうたんと性質が少し似ていたのかもしれません。お二人ともせっかく苗を引き取って、可愛がって育ててくださったのに、花をつけなくて本当にすみませんでした。まあ、でも……観葉植物としては楽しませてくれましたよね?

(1090日目∞ 11月1日)

  • 丸黄うりほ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンション(大阪市北区)のベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。
  • 2023年度ヒョータニスト(ひょうたん栽培&加工に挑戦中のみなさん)
    フェイ・ターンさん(瓢箪山)、ヤマミーさん(和泉市)、おーさきさん(小野市)、ヒロミさん(淡路島)、コンさん(吹田市)、イハリコさん(吹田市)、かよさん(瓢箪山)、杉浦こずえさん(大阪市/安城市)、たみさん(守口市)、いっさん(西宮市)、中野由紀昌さん(福岡市)、西山朝子さん(大阪市)、塚村編集長、KFさん(東大阪市)、しまじろうさん(大阪市)、坂本真理さん(国分寺市)、友清さん(姫路市) ※順次追加していきます。