10月11日|大ショック!JR朝来駅に来てみたが/和歌山・上富田探訪(8) by 丸黄うりほ

大ショック!JR朝来駅に来てみたが/和歌山・上富田探訪(8)

by 丸黄うりほ

①JR朝来駅は上富田町の唯一の鉄道駅

②駅舎の横には上富田町のイラストマップ

③「ひょうたんせんぱい」もいますね!

④駅舎内には大きな木が描かれていました

⑤「かみとんだカルタ」

⑥「な」のところに「ひょうたんせんぱい」がいました

⑦ホームの空が広い!無人駅

⑧大きな看板「祝世界遺産登録 八上王子跡・稲葉根王子跡」

⑨このポスターにも「ひょうたんせんぱい」はいましたが……

 昨日の続きです。「深見橋」のひょうたんモニュメントをカメラに収めたヒョータニスト4人組、ひょうたんの聖地である岡地区とはこれにてお別れ。目当てのひょうたん栽培はほぼ終わっていて残念でしたが、思いがけないうれしい出会いもあって、まさに珍道中となりました。

次に私たちが目指したのはJR朝来駅でした。朝来と書いて「あっそ」と読むそうです。そう、「ひょうたん日記」943日目にリンクを貼った、ホームにたたずむ「ひょうたんせんぱい」の動画が撮影された駅です。

JR朝来駅は上富田町にある唯一の鉄道駅で、一駅先は白浜駅です。この駅には上富田町の観光案内所があり、そこには町の特産品の販売コーナーもあることを私はネットで調べていました。特産品ということは、もちろんひょうたんもあるということ。素ひょうたんのほか、飾り物やランプに加工したひょうたんも並び、日によってはひょうたん工作のワークショップもそこで開催されるとネット情報には書いてありました。おそらく「ひょうたんせんぱい」グッズもたくさん並んでいるだろう。私はそのことを思うだけで口元がゆるむのでした。

ところが、旅はまたしても予定外の展開に……。

「深見橋」から10分ほどで車は駅に到着しました。小さな駅舎の前にはレトロな郵便ポストなどもあり、なかなかいい雰囲気です。(写真①)

ポストの横には上富田町のイラストマップ。マップのあちこちに、いろんな格好をした「ひょうたんせんぱい」がいました。(写真②③)

駅構内に入ってみると……駅舎の壁には大きな木の絵が描かれ、ベンチが備え付けられていました。その一画に「かみとんだカルタ」というポスターが貼られており、「な」のところには「ひょうたんせんぱい」がいました。(写真④⑤⑥)

「悩み事 ボクにおまかせ ひょうたん先輩」

うーん頼もしいですね! しかし、観光案内所はどこなのだろう……?

私は駅舎内を歩き回りましたが見当たりません。駅には一人の駅員さんすらいません。ぽっかりあいた入場口と、青い空。誰にも止められることなく線路内に立ち入ることもできました。確かにこの風景は、「ひょうたんせんぱい」の動画で見たのと同じです。(写真⑦)

線路脇の壁には、「祝世界遺産登録 八上王子跡・稲葉根王子跡」と書かれた大きな看板がかかっていました(写真⑧)。そして、その近くには、「ひょうたんせんぱい」のイラストをあしらった、「かみとんだ地域元気活性化商品券取扱店」というポスターが……(写真⑨)

えっ?もしかして、この奥の扉が観光案内所?もしかしたら閉まってる?

「でもきょうは日曜日だし。日曜日に、町に1軒しかない観光案内所が閉まっているなんて……、そんなわけ、ないよね!?」と私は叫びました。

「いや、もしかしたら、そういうこともあるのかも」と、コンさん。

「駅員さんもいないし、電車もこないし」と、杉浦こずえさん。

「もしかしたらスタッフの人が公務員なのでは?役所の感覚で日曜日は休みなんじゃないですかね」と、フェイ・ターンさん。

「うわーーー」と、言いながら、私は崩れ落ちました。

(1075日目∞ 10月11日)

明日に続きます

*上富田の旅はこちらから