久しぶりの再訪、宇治市植物公園の「ひょうたん展」
by 丸黄うりほ
「宇治市植物公園で7月下旬から8月下旬までひょうたん展が行われるようですよ!」という情報を、植物全般に詳しい友人のあるどろばんでぃさんからうかがったのは6月のことでした。
宇治市植物公園の「ひょうたん展」には、私は2020年3月に行ったことがあり、この「ひょうたん日記」でも紹介しています(226日目、 227日目)。
その後の年も「ひょうたん展」が開催されている情報を何度か見かけたことがあるのですが、だいたい2月か3月ごろで、ひょうたん栽培のオフシーズンでした。しかし、今回はまさに栽培の最盛期の開催です。ウェブサイトを見ると、「ひょうたんの加工」に関するワークショップも開催されるとのこと。行きたいな!とチェックしていたのですが、ワークショップ開催日は、どうしても自分の都合があわず参加できそうにありません。
それでも私はワークショップの内容が気になったので、植物園に電話をして、どういうことをするのか聞いてみました。電話に出てくださった方のお話では、どうやらひょうたんの収穫と穴あけ、水浸けを行うのではないかという感じです。
ということは、ワークショップ開催の前に行かないと、園内で栽培中のひょうたんが見られないかも?
……そんなわけで、私はワークショップ開催前にあわてて宇治に行ってまいりました。
宇治市植物公園は10ヘクタールもある素晴らしい植物園なのですが、大阪住みの私にとっては微妙な遠さ。前回は近鉄大久保駅から徒歩で行ったのですが、今回は夏なので徒歩はやめ、京阪宇治駅からバスに乗って行きました。
園内に入ってまず探したのは、栽培中のひょうたん棚です。「ひょうたん展」が開催されている「緑の館」のすぐ外にそれは見つかりました!
写真①は、ひょうたん棚を正面から見たところ、写真②は横から見たところです。ひょうたんは地植えではなく、丸型や四角型のかなり大きなプランターに植えられ、棚は鉄製のパイプで組まれて、そこにネットが張り巡らされていました。
栽培されているのは、大ひょうたんと千成ひょうたんで、いわゆる標準的な品種。プランター1つに2〜3苗が植え付けられています。千成ひょうたんは数的にもなかなかいい感じに実っていました(写真③)。大ひょうたんも数は少なめでしたが、良い形のものが涼しげにぶらぶら。なかには、濃い緑色に白い斑入りの実があり、何かと交雑したのかなと思いましたが、他の品種名が見当たらないので正体がよくわかりませんでした(写真④)。
「ひょうたん展」は、前に見たときと同じく、植物園を入ってすぐのメインホール「緑の館」で開催されていました(写真⑤)。地元の人が育てられたらしき大ひょうたん(写真⑥)や、子どもたちがペイントしたらしき干支モチーフのひょうたんなどが賑やかに並んでいましたが、展示自体は前より少し縮小されているようで、ひょうたんの道具類(写真⑦)や、楽器(写真⑧)は、前回の展示で見かけたものが多かったです。
そんななかで気になったのは、「テコメイトタンポレス」というグァテマラの楽器でした(写真⑨)。動物の皮をひょうたんに張った太鼓でしたが、とてもいい音がするのです! 太鼓の真ん中に描かれている鳥の絵?も不思議な感じ。まだまだ知らない楽器がたくさんあるなと思いました。
(1046日目∞ 8月29日)