かまぼこなんて、かまぼこなんて

by 児嶋佐織

見た目や成り立ちが似ていても、その性格はまったく対照的、というの、よくありますよね?

例えば、おそばとおうどん。
おそばはちょっと気難しくて、お高くとまってる印象。
いっしょにつるむ相手にもこだわりがあって、自分を引き立ててくれる、しかもちょっとおしゃれ&高級感のあるもの。にしんとか、天ぷらとか。

対しておうどんは、相手を選ばない、きさくないいやつ。
カレーみたいな押しの強いやつに乗っかられても、うっかりカルボナーラにされちゃっても「ええで」ってにこにこしてる。

そして、ちくわにも、材料は同じ『かまぼこ』という、永遠のライバルがいます。
ちくわの気安さに対して、かまぼこはそのきめ細かい美肌を見せつけるように、ちくわには手の届かない高級なステージに上がっています。
そうかと思えば……!こどもに愛想を振りまいたりもするのです……!

これ、どういうことですか??すみっコぐらしのかまぼこですって……!
ちくわには、こんな直球でこどもを喜ばせるような芸はできない……(おねえさん座りでさめざめ泣く)。
かまぼこなんて、かまぼこなんて、もとはちくわだったくせに……!(2019年5月10日「デイリーちくわ」を参照ください

すみません。ちょっととりみだしました。。
舞踏会に出掛けるお姉様方を見送るシンデレラのような気持ちで、きょうのちくわ。

きょうのちくわ:ミョウガで爽やか☆

ちくわとミョウガをざくざくざくっと切って、胡麻油でがーーっと炒めて、豆板醤をばーーっとからめたやつです。
見た目の地味さに反して、きらん☆と輝くおいしさ。ミョウガの爽やかさが、暑いこの季節にぴったりです。
胡麻油と豆板醤は、こんなに入れていいの?てくらい入れる、そして強火でささっと炒める!のがおいしさのひみつです。

今週もおいしいちくわで、ハヴァナイスウィークエンド。