創作伎楽Co-GIGAKU『鯰しづめ』にひょうたん登場!?
by 丸黄うりほ

①鹿島大明神と香取大明神、大鯰とのバトル(撮影:遠藤桂)

②金色ひょうたんで鯰を鎮める(しづめる)ことに成功(撮影:市丸鉄也)

③金色ひょうたんも鯰も、籔内佐斗司工房で製作されたもの(撮影:東野珠実 )*以上の写真3点とも無断での転載を禁止します

④Co-GIGAKU『鯰しづめ』フライヤー。東大寺のホールで7月公演あり

⑤フライヤー裏面。チケット発売は6月1日より
協力:有限会社 籔内佐斗司工房
伎楽は、飛鳥時代に聖徳太子が少年たちを集めて伝習させたといわれている古典芸能。今では幻の芸能となってしまったそうですが、昨年の「大阪・関西万博」を機に、子どもたちとともに伎楽の再興創作に挑戦する「Co-GIGAKU」プロジェクトが始動しました。
『鯰しづめ』はその第1作で、台本を落語家の桂吉坊さん、音楽を笙の演奏家で作曲家の東野珠実さんが担当。さらに「せんとくん」でおなじみ彫刻家の籔内佐斗司さんが伎楽面を復元されて、大鯰・小鯰も誕生しました。
この作品に「ひょうたんが出てくるらしいですよ!」と私に教えてくださったのは、東野さんと私の共通の知人である伊藤めぐみさんです。
伊藤さんは、5月1日に、NHKの『芸能きわみ堂』という番組で、「Co-GIGAKU」プロジェクトについてのドキュメンタリーと作品紹介が放映されることを知らせてくださいました。また、東野さんが、正倉院復元楽器を用いてコンサートをされたこと。この作品では、その復元楽器を用いて新曲を書かれたことなども教えてくださいました。ありがとうございます!
さっそく、テレビ番組を拝見しました。『鯰しづめ』の主要キャラクターは、大鯰と小鯰。そして、鹿島大明神、香取大明神、恵比寿という三人の神様です。
鯰が暴れると地面が揺れて地震が起こる。それを、鹿島大明神と香取大明神が霊力でおさえていました。ところが、二神が出雲へ出かけることになり、かわりに恵比寿が留守番をすることになります。
そこへ貴人が訪れて、お供えのひょうたんと盃をもってきます。
ついにひょうたん登場です!金色に輝くひょうたんは、高さ1メートルはありそうな大瓢で、「地鎮瓢」という文字が読み取れます。
このひょうたんの中にはお酒が入っており、恵比寿はそれをうれしそうに飲んでしまい、さらにはうとうと眠り込んでしまいます。小鯰が足踏みをすると、大鯰がついに目を覚まし、大地が揺らぎます!
帰ってきた鹿島大明神と香取大明神が鯰を鎮めようとしますが、ぬるっとすべってつかまりません。恵比寿が塩をまいても鯰はなかなか強い(写真①)。
桂吉坊さんが登場し、子どもたちも揃って「ゆりなおせ!ゆりなおせ!」とコール&レスポンス。鹿島大明神が鯰の上にひょうたんを据えて、おさえこむと、ついに鯰は静かになりました(写真②)。
台詞はなく動きだけで表現されているのに、とてもわかりやすい展開で、子どもたちの演技も見事。いにしえの楽器によって奏でられる音も楽しく、特に鯰しづめのシーンは躍動感がありました。ひょうたんが物語の中で重要なポジションを占めているのも、ひょうたん好きにとってはたまりません。
番組の最後には、このCo-GIGAKU『鯰しづめ』の公演が7月5日に東大寺のホールで行われるというインフォメーションも流れました。
私は東野さんにお願いして、『鯰しづめ』の舞台写真(①②)と、お稽古のときに撮影された金色ひょうたん(写真③)、公演のフライヤーデータ(④⑤)をお貸出しいただきました。テレビ番組で紹介されたのはダイジェストだったそうですが、7月の舞台ではインクルーシブをテーマにした新しい演出で観覧できるそうです。チケット販売は6月1日から。皆さま、ぜひおでかけください。
(1451日目∞ 5月21日)
Co-GIGAKU『鯰しづめ』東大寺公演
日時:7月5日14:00開演
会場:東大寺総合文化センター内 金鐘ホール
お申込み/お問合せ:info@menoki.org
詳しくはCo-GIGAKU のSNSへ facebookはこちら Instagramはこちら
※次回1451日目の丸黄うりほ「ひょうたん日記」は、5月27日(水)にアップします。



