水俣病の実態を世界に伝える写真集を映画化した「MINAMATA-ミナマタ-」の上映会と、この映画のヒロインのモデルとなった環境ジャーナリスト、アイリーン・美緒子・スミスさんの講演会が10月3日(土曜)午後1時から高槻城公園芸術文化劇場・北館中ホール(大阪府高槻市野見町)で開催される。

映画「MINAMATA」の1シーン

国立環境研究所のウェブサイトによると、4大公害病のひとつである水俣病は熊本県水俣市に1953年から60年にかけて発生。
水俣湾の漁民や周辺住人の手足や口にしびれる症状が出て、亡くなるケースもあり、付近の工場廃液に含まれるメチル水銀(有機水銀の一種)が蓄積した魚や貝を長い間、食べていたことが原因だと判明している。

今年は水俣病が1956年に公式確認されてから70年の節目。
上映会と講演会は、あらためて環境問題への注意喚起をするために、公益社団法人大阪自然環境保全協会(大阪市北区)が企画した。

アイリーン・美緒子・スミスさん

アイリーン・美緒子・スミスさん

映画の原案となった写真集「MINAMATA」は米国の写真家、ユージン・スミスさんが当時の妻、アイリーンさんと1971年から3年間、水俣に滞在して共同で撮影に取り組み、75年に発表された。

1918年に米国で生まれたユージンさんは20世紀のドキュメンタリー界を代表する写真家のひとり。
森の小道から光の差す方向へ歩む2人の子供を写した「楽園への歩み(The Walk to Paradise Garden)」などでも知られる。78年に59歳で亡くなった。

映画「MINAMATA-ミナマタ-」は米国出身の映画俳優、ジョニー・デップさんが製作・主演をつとめた2020年の作品で、翌21年に日本で劇場公開された。
物語は1971年の米・ニューヨークから始まり、報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージンが、パートナーのアイリーンとともに水俣を訪れ、人々の日常や抗議運動、補償を求め活動する様子を何百枚もの写真に収めていく日々が描かれている。

映画「MINAMATA-ミナマタ-」ポスター

前売券は2000円(当日券2500円)。

前売券の販売場所など詳細は同協会のwebサイトで。