【P探】プレスリリースを通して世相を探っているような気がする「プレスリリース探訪(略称:P探)」です。
とうとう「この日」が来ましたね。
「もう自分が生きている間には来ないかも」…ってくらい、達成までの道のりが遠い未来だと感じたこともありましたけど、いざ来てしまえば、何だか来たのが当たり前のような気がするのも不思議です。
この日って?
♪この“日”、なんの“日”、気になる“日”♪
…って、わかる方だけ、もともとの歌詞の「木」を「日」に置き換えてメロディをつけて歌ってください。
それはさておき。
「この日」っていうのは…
日経平均株価が終値で3万9098円68銭に上昇し、バブル期の1989(平成元)年12月29日につけた史上最高終値(3万8915円87銭)の記録を更新した今年2月22日です。
平成となったのは1989年の1月8日ですから、この年の元日はまだ「昭和」という歴史的な節目ともいえるタイミング。
34年ぶりですもんね。
もう史上最高値をつけていたことも忘れるくらいの昔。
僕は27歳でした。
バブルの恩恵を受けるには中途半端な年齢で、入社5年目のまだまだ駆け出し新聞記者。
何だか景気の良さそうな世間を横目で見ながら今なら考えられないようなパワハラやタバコの煙にまみれて日夜、まともな休みもなく這いずりまわっていたような気がします。
週休2日制なんて、おとぎ話のレベルでしたよ、まぢで。
ただ…
(こんなことをいうと「不適切にもほどがある!」「出たぁ!! 年寄りの昭和ノスタルジー」とか指をさされそうなご時世ですし、確かにその通りなんでしょうけど)
正直なところ、そんなに、つらいとは感じてなくて………。
むしろ………。
まっいいや。
話を戻して2月22日。
この日は株価のニュースで他の話題が霞みがち。
だいたい2月22日といえば…
「ニャンニャンニャン」の語呂合わせで「猫の日」ですが、この日ばかりは日経平均に…
“お株”を奪われた………
「おあとがよろしいようで」
と…おじぎをして引っ込んでる場合ではなくて…。
お株を奪われた猫たちが「ニャンちゅうことやねん」と頭を抱えたとすれば、他にも嘆きが聞こえそうな気がします。
“誰”の嘆きかというと…。
それは!
「おでん」
です。
ふだんなら鍋で「グツグツ」いうところが…
今回ばかりは「ブツブツ」言ってるのが聞こえそうな気すらします。
2月22日は「おでんの日」でもあったのです。
知ってましたか?
僕は今年まで知りませんでした。
それを教えてくれたのが、このプレスリリース↓
【2/22 おでんの日】ふーふーしながらカラダを温めて心地よく眠ろう
2月22日は、熱々のおでんを「2(ふー)2(ふー)2(ふー)」と息を吹きかけて食べる様子から、語呂合わせで『おでんの日』と制定されています。
…だそうです。
もうキャンペーン期間は終了していますが…
オーダーメイド枕の店「まくらぼ」が今年2月22日から28日まで、春目前の寒い日にもぐっすり眠れるよう、体を内側から温めてもらおうと、おでんをプレゼントする「おでんの日キャンペーン」を実施…というお知らせです。
枕のお店に「おでんの日」の存在を教えてもらったわけで、もう枕に足を向けて寝られません。
…したことないけど…。
ただ、おでん、って少々イメージが地味というか鮮明なのに、ピントが定まらない気がしませんか?
チクワとかコンニャク、ゴボ天、厚揚げ、ダイコン、ジャガイモ、玉子…とかキャラクターが豊富ですけど、何が“主役”なのか、というか主役不在。
「ダチョウ倶楽部」や出川哲朗さんの「おでん芸」ではコンニャクが一歩リードしているような気がしますけど、厚揚げでも玉子でも平天でも芸が成立することは言うまでもありません。
で、主役はやっぱりダチョウさんや出川さんですし…そういえば、今の活動からは想像できないけど、片岡鶴太郎さんが、この芸のパイオニアだったというのが僕の印象です。
いずれにせよ、おでんは誰が“センター”かを争う感じでもなくて…
平和です。
「まぁお互い肩を寄せ合ってやっていこうよ」
という感じで「ウィ・アー・ザ・ワールド」の大合唱。
おでんの絵に添えて
和気藹々(わきあいあい)
…と武者小路実篤が揮毫した色紙があっても不思議じゃないほどです。
一方…
「てっちり」とか「カニすき」だったら主役がもう明確です。
フグやカニがいなければ成立しません。
おでんにチクワやコンニャクがなければ、「えっ?」とは感じるでしょうけど、厚揚げ、ゴボ天とかで、フォローはできて、おでんは成立します。
野球でいうと、誰もがピッチャーとして登板できるくらいに常にメンバーの肩が温まっている状態。
でも「てっちり」や「カニすき」に主役が不在では、もう別物です。
てっちりをするつもりが、なにかの都合でフグが調達できてない場合、いくら事前にスタンバイしていたとしてもハクサイとか、長ネギとか、エノキダケでは主役のかわりは務まりません。
まだ冷蔵庫に残っていたフランクフルトソーセージのほうが頼りになります。
ただ、それは「ソーセージ鍋」であって決して、てっちりではありません。
「湯豆腐」も派手ではないですけど、主役は鮮明で、白さがまぶしいくらい。
それぞれ湯気の向こう側にあってもイメージがくっきりしてます。
そもそも…
鍋方面の料理と比較してしまいましたけど、
おでんって鍋料理なのかどうかもよくわかりません。
煮物界隈が生息域であるような疑念も。
ということで、なんだか、おでんの中途半端さが気になりますけど、そんなときに見つけたのが、このプレスリリース↓
【なべ料理に関する調査】なべ料理を食べる季節は「冬」が7割、「秋」が3割。「一年を通して」は2割強。直近1年間に自宅でよく食べたなべ料理は「おでん」が5割強、「すき焼き」が4割強
直近1年間に自宅でよく食べたなべ料理は(複数回答)、「おでん」が53.6%、「すき焼き」が41.9%、「寄せ鍋」「水炊き」「キムチ鍋、チゲ鍋、スンドゥブチゲ」が各30%台、「しゃぶしゃぶ」「湯豆腐」が約20%台です。
…ってダントツの首位。
鍋系と煮物系の二股疑惑がありながら
鍋の世界で堂々と頂点に立っています。
ちょっとしたスキャンダルではビクともしない、
昭和の大スターの貫禄のようにも思いますけど…
先にも指摘させてもらったように主役不在なので、チームワークの勝利なんでしょうね。
優勝を祝してチクワとコンニャクがハイタッチしてる姿が………思い浮かびませんし、何より誰にヒーローインタビューしていいのかわかりませんが…
いずれにせよ、スゴい。
地道な活動を世間はちゃんと見ていたという感じでしょうか、知らんけど。
そこで紹介したいのがこの調査結果↓
鍋を一緒に囲みたい芸能人ランキング発表!
「WonderSpace」が「ハウツー」と共同運営している「HOW TO MARRY(ハウツーマリー)」で、「鍋を一緒に囲みたい芸能人ランキング」に関するアンケート調査を実施したところ…。
「2位はサンドウィッチマン、1位はあの人!」とのことで…
「あの人」とは…。
綾瀬はるかさん
…でした。
もう納得です。
僕も同感。
選んだ理由として
今、とにかく輝いているなあと思う女性芸能人。役に入ったときの鋭い顔と、普段のちょっと天然的なところのギャップがたまらなくいいなぁと感じます。その場を和ましてくれそうなので、お酒を飲みながらお鍋なんて最高だなと思うから。
…などが挙げられていて、異論をはさむ余地がありません。
で、
綾瀬はるかが世界10都市を食べて食べて食べ歩く。1/25(木)に「ハルカノイセカイ」第5弾がついに発売!
まさに、「暮らす様に旅をする綾瀬はるか」の姿が!きらりと光る、そんな日常の一瞬にときめく一冊になっています。大自然をバックにどこまでも自然体、時に思わず踊り出しちゃう姿、見ているだけで笑顔になってしまうカットなど見どころ満載。
透明感、美しい陽光、キラキラと光る水面、そこにどこまでもピュアな眼差し。
そんな空気に触れることで心がじんわりと温まっていくような気がする写真集です。
とのことで、おでんよりも心が温まりそう。
そんなこんなで「2月22日」の例年の主役だった猫がさらに霞んでしまってる感じなので、遅まきながらもここではやっぱり猫に登場してもらいたい。
というわけで、このプレスリリース↓
ネコ好きに愛されて累計6,000箱突破!猫専用こたつ付きみかん『猫と、こたつと、思い出みかん』が2月22日「猫の日」に本年度の予約受付スタート。売上の一部は被災地の復興支援と被災地の猫を救う活動に寄付
もう予約開始から日も経っているので、現在の受付状態が不明ですが、そこのところ、関心のある方はご自身で確認してくださいね。
ところで、おでんというと、冬らしい料理の代表格ではありますが、僕としては人生で一番おいしく感じたのは夏の海水浴場の売店で買って食べたときでした。
もう30年以上も前の話ですけど…。
あっ…不覚にも水着姿で、おでんを食べる綾瀬はるかさんを想像してしまいました。
現代のコンプライアンスに重ねると不適切なのかもしれませんが、僕の頭のなかに浮かぶのは昭和の海水浴場なので、当時の時代背景などに考慮して…………。
いえ…。
申し訳ありません。(岡崎秀俊)