ひょうたんと笑顔の祭典!「ひょうたんフェスティバル」(2)

by 丸黄うりほ

①ヒョータニスト2年目の杉浦こずえさん

②ひょうたんで電子楽器を自作。その音は?

③「フレイムハウス」店主の美佐子さんは瓢歴10年以上のベテラン

④昨年の千成たち。バスケットとひょうたんの蔓がいい感じに調和♡(撮影:ヤマミー)

⑤ひょうたん人形や楽器を意欲的につくっているおーさきさん

⑥おーさきさん、特にお気に入りの美瓢2個

⑦今回、温灸器ワークショップを担当してくださったヤマミーさん

⑧変わった形、味わい深いカビ模様

昨日の続きです。「ひょうたん見せ見せ会」で、2番目にご登壇いただいたのは、大阪市にお住まいのヒョータニスト、杉浦こずえさんです。杉浦さんは昨年初めてひょうたん栽培に挑戦。愛知県のご実家の庭に植えた千成ひょうたん2苗から合計31個の実が収穫できました(「ひょうたん日記」858日目)。

収穫できたひょうたんは、虫食い跡あり、カビもあり。だけど、それがかえって趣があります。アーティストでもある杉浦さんは、空洞にラジオを組み込んで、ひょうたんの傾きによって音が変わる電子楽器「瓢玉」を製作。その音は、「ひょうたん日記」916日目でも聴くことができますが、この日はみんなの前で披露してくださいました。

また、杉浦さんが手にしている大きめのひょうたんは、「新春ひょうたんショウ」(「ひょうたん日記」904日目)のくじ引きで当たったものから作った電子楽器。これも面白い音を奏でます。ひょうたんと電子音の組み合わせって、その意外性もたまりませんね!(写真①②)

続いてお話いただいたのは、会場「フレイムハウス」の店主、美佐子さんです。美佐子さんは月曜日「でれろん暮らし」の奥田亮さんが大阪にいらした頃からのヒョータニストですから、もう栽培歴10年?もしかしたら15年?のベテラン。昨年は千成ひょうたん1苗から34個の実を収穫しました(「ひょうたん日記」877日目)。

水に漬けて処理したもの、そのまま蔓にぶら下げて乾かしたもの。いろいろ混ぜてバスケットに入れ、お部屋の飾りに。カビや蔓の曲がり具合など、自然の作り出した形や模様が面白いですね! ずっと前の年のUFOや鶴首、百成などの歴代ひょうたんも「見せ見せ会」に出してきてくださいました。こんなふうに、ひょうたんがさりげなく置いてあるお店って本当にいいな。(写真③④)

次は兵庫県小野市のヒョータニスト、おーさきさんです。おーさきさんは、「ひょうたん日記」905日目に紹介した、とぼけた表情のひょうたん人形の作者。また、最近は豆ひょうたんのぶーぶー笛や、孫の手を使ったkse diev、千成のシェケレなど、オリジナルひょうたん楽器の製作を意欲的にされています。(「ひょうたん日記」916日目)。今回の「見せ見せ会」に持ってきてくださったのは、今までに収穫したひょうたんのなかで一番の美形と、ふっくら愛らしいミニひょうたん。

昨年は千成、今年は千成と一寸豆ひょうたんを栽培予定ですが、「今年は受粉をすべて虫に委ねてみようかと」思っていらっしゃるそう! 自然状態でひょうたんの受粉をしてくれる夜蛾がいないと成り立たない実験ですが、どんな結果になるかな?楽しみですね!(写真⑤⑥)

さて、今回の「ひょうたんフェスティバル」の後半には、ひょうたんで作るいろいろなワークショップを用意したのですが、その一つ「ひょうたん温灸器ワークショップ」の講師を担当してくださったのがヤマミーさんです。

ヤマミーさんは大阪府和泉市にお住まいで、本職は鍼灸師さんですが、植物を栽培するのが本当にお上手。目の付け所も素晴らしくて、9月定植のひょうたんに実を成らせたり(!)、昨年はひょうたんの挿し木(!)を成功させたりも。

そんなヤマミーさんが持参してくださったのは、昨年収穫したひょうたんの中でちょっと変わった形のものと、全身が均一なカビ模様に覆われたもの。繊細な観察眼と、ひょうたんへの愛情が感じられるセレクトです。こんなひょうたんなら、ずっと眺めていても飽きないですね。(写真⑦⑧)

(973日目∞ 5月10日)

*明日に続きます