わくわくするね!初めてのひょうたん収穫
by 丸黄うりほ
ひょうたん栽培は楽しい。特に栽培1年目の人は新鮮な驚きと喜びでいっぱいだと思います。
大阪市の杉浦こずえさんは、今年1年目のヒョータニスト。我が家でつくった千成ひょうたんの苗を3つひきとってくださり、そのうち2つを愛知県安城市のご実家の庭に定植してくださいました。「ラッキー」と「クッキー」と名付けてもらったその2苗は、すくすくと蔓を伸ばして次々と実をならせました。
8月には、杉浦さんがタイ旅行に出かける予定が入っていたため、その時期をどう乗り越えるかがポイントでした。大阪市のベランダのプランターに植えた1苗は給水対策がかえって徒となってしまいましたが、地植えは強し!「ラッキー」と「クッキー」は、タイから帰ってきた杉浦さんを、出かける前よりもたくさんの実をならして迎えてくれたのです(「ひょうたん日記」8月18日)。
とはいえ、やはり暑い時期に長期間水やりができなかったためか、またはたくさんの実をつけて力尽きたのか。「ラッキー」と「クッキー」はその頃から枯れ始めていたそうです。
10月18日に、杉浦さんは「ラッキー」「クッキー」の収穫を決行。そのようすを、実況中継のようにたくさんのお写真とメールで知らせてくださいました。そのやりとりの一部を紹介しましょうね。
杉浦さん「実はもう軽くなっています。本体は枯れています。収穫した方がいいですか?」(写真①)
杉浦さん「収穫しました!」(写真②)
私「おめでとうございます!31個ですね、大収穫ではありませんか!」
杉浦さん「乾き具合がいろいろ。カラカラしているのとか、まだ青い色が残っているのとかありますが、どちらが正しい姿ですか?茶色で萎んだのをつぶしたらこんな感じです」(写真③)
私「白っぽい緑色が標準です。青いのはまだ少し未熟な可能性もあり、皮が薄いかもしれません。茶色のはうんと軽くなっていたら乾いていますが、重みを感じたら中身があるので、そのままにしておくと全体が腐ってしまいます」
杉浦さん「乾いているのはそのままでいいのかしら?」
私「手で持ってみて軽いのはそのままでいけます。重みを感じたら水漬け。どうしようか迷ったら水漬けするのがおすすめです。表面の黒いのはカビですが、洗って水漬けするとかなりとれますよ」
杉浦さん「水漬けに消火バケツを使うとよさそうです。ひょうたんに水を入れて立てた状態で漬けられます」(写真④)
……そんな感じで、さくさくと水漬けが完了!
すっかり軽くなっている実を切ってみたら、なかは写真⑤のようでした。ワタが乾いて白くなり、こびりついていますね。タネもいっぱい出てきました(写真⑥)。水漬けをしなかった実は、中身をこすり取ってしまえば、からっぽのひょうたんになります。
そして、写真⑦をご覧ください。表面の黒いのはカビ、ごつごつしたのは虫食いの跡です。まあ、派手に食われていますが、ここまでくるとかっこいい。なんというかアートみがありますね。
杉浦さん。そして、「ラッキー」&「クッキー」。改めて、収穫おめでとうございます!あと1週間ほどしたら水漬け容器のフタをそーっとあけて、瓢道の山場ともいえる「臭い」を体験してみてください(笑)!
(858日目∞ 10月26日)