〈ヒョウタン総合研究所〉3人のひょうたん栽培

by 丸黄うりほ

①モリカワさん宅で栽培中の千成ひょうたん2苗

②実は全部で6個できました。これはすっと細長い形をしています

③こちらの苗は丸っこい実をつけています

④我が家の千成ひょうたん「ネルウァ」は雌花ラッシュ

⑤雌花ばかり。今度は雄花がほとんど咲きません

⑥野生のサルが出現!ふじっこさんの畑

⑦大瓢エースもかじられて傷が……

先週末、私たち〈ヒョウタン総合研究所〉所員3名は、メンバーのモリカワさん宅に集合していました。あまり宣伝めいたことは書きたくないんですが、今月28日に行われるライブの練習をするためです。

じつは28日のライブはひょうたん的には重要なもので、主催が「ひょうたん日記」でもおなじみ、ヒョータニストのフェイ・ターンさん。会場はひょうたんの聖地・東大阪市の瓢箪山稲荷神社の鳥居前にある「夜喫茶アルカ」。出演がフェイ・ターンさんのユニット〈エレクトリックトラベラーズ〉と、私たち〈ヒョウタン総合研究所〉で、フェイ・ターンさんの自作ひょうたんランプが店中に展示されるという、ひょうたん尽くしの超ニッチなもの。

そんなわけで練習のため集まったモリカワさん、ふじっこさん、私の3人。久しぶりに訪れたモリカワさん宅では、我が家の千成ひょうたん「ネルウァ」の兄弟苗2つが成長した姿を初めて見ることができました。

兄弟苗2つは、それぞれ別々のプランターに植えてもらい、支柱とネットで作ってもらった簡易棚に蔓を伸ばしていました。よい感じに葉もしげっていて、実もいくつかぶら下がっています。数えてみると、ちょうど6瓢ありました!

写真①が、そのうちの一つです。すっと細長い、なかなか優美な形をしていますね!写真②は、頭でっかちの「たんひょう」ですが、やはり細長。写真③は、我が家の「ネルウァ」の実とよく似た、ころんと丸い形をしています。どうやら、2苗のうちの1つは細長ひょうたん、1つは丸っこいひょうたんをならせる遺伝子をもっていたようです。同じように育てた同じ品種のひょうたんでも、こんなふうに実の形が違うのがおもしろいですね。

蔓も葉もまだまだ緑色をしていて元気そう。これからさらにたくさん実をつけてくれるのではないでしょうか?楽しみです!

さて、次は我が家のベランダで栽培中の千成ひょうたん「ネルウァ」の現在を見てやってください。「ネルウァ」の花が咲き出したのは七夕の頃なんですが、なんと本日まで1日も欠かさず咲き続けています。例年のひょうたん栽培では、葉が黄色くなり始めるといったん咲かなくなって休憩、その後追肥すると再び咲くというパターンだったのですが、「ネルウァ」には花の切れ目がない……。なので、追肥のタイミングを逃してしまっています。

とはいえ、花のつき方には少し変化が出てきました。最初は雄花と雌花の比率が5:1くらいで、だんだんと10:1くらいになり、しばらくは雄花だけになっていました。しかし、ここ数日は雄花と雌花が1:5くらいで、雌花のほうがずっと多い(写真④⑤)。なんというか、うまくいかないものですね。

さて、最後は〈ヒョウタン総合研究所〉3人目のメンバー、ふじっこさんの畑から。ちょっと悲しいお知らせです。

去年、ふじっこさんのひょうたんを荒らした野生のサルが今年もまた出現。栽培中の大ひょうたん「フィリップ」と、大瓢エース「翔太郎」が被害にあいました。写真⑥は食いちぎられた「フィリップ」の実。写真⑦はかじられた「翔太郎」の実です。どちらのひょうたんも、たったひとつしか実がなかったのに、なんということでしょう!

幸い、庭で栽培中の百成ひょうたん「アクセル」や「亜樹子」は大豊作。サルも庭には出現していないようです。このまま収穫まで無事でありますよう、祈っています。

(815日目∞ 8月23日)

「ひょうたん幻燈灯篭ランプ&ライブ」詳しくはこちら