ナガユウガオのお味はいかが?
by 丸黄うりほ
昨日に続いてきょうも、大阪市和泉市のヒョータニスト、ヤマミーさんからいただいた話題をお伝えしたいと思います。
7月29日の「ひょうたん日記」で、ヤマミーさんがひょうたん以外にナガユウガオの栽培にも挑戦中だということを書きました。ナガユウガオには花が咲き実もできたのですが、その実は、ひょうたんのお灸「吸いふくべ」の実験に使う予定であることもお伝えしていました。
春にヤマミーさん宅でいくつか作ったナガユウガオの苗は、ご親戚にも引き取ってもらい、育ててもらっていたそうです。このご親戚というのは、去年ひょうたん栽培をされた方とおそらく同じ方でしょうか?去年は慣れた感じの畑で、たくさん実をならしてらして感心したのですが、今年のナガヒョウタンも大成功。みごとな実を、ヤマミーさんに先日届けてくださったのだそうです。
ヤマミーさんは、いただいた実を調理して食べてみることにしました。
その前に、少しウンチクを述べておきますと、ユウガオとひょうたんは、葉の形も花の形も同じ。学名も同じ。植物としてはほぼ同じものなのですが、違いは「食べられるか食べられないか」。ひょうたんにも品種改良されて食用となるものがあることにはあるのですが、一般的なひょうたんは食べられません。一般的なひょうたんにはククルビタシンという毒があり、食べると激しい腹痛などの中毒症状を引き起こします。味もものすごく苦いそうで、この苦味がすなわちククルビタシンなのです。つまり、ユウガオは毒のない、安全に食べられるひょうたんだとも言えるわけですね。
さて、ヤマミーさんは、ナガユウガオで「チブル・ンブシー」という沖縄料理を作ることにしました。チブルとは沖縄方言でユウガオのこと。ンブシーというのは汁気の多い、軽い煮込み料理のことだそうです。
写真①が、今回の調理に使ったナガユウガオ。そして、②が実を横に切ったところです。白いワタのなかにタネがちらちらと見えていますが、取らずにこのままいただきました。写真③は皮。3〜4ミリほどの厚さがありました。
まず、皮をむいたユウガオの実を2センチほどの食べやすい大きさにカット。フライパンに油を熱して豆腐に焦げ目をつけます。豆腐は島豆腐だと本格的ですが、ヤマミーさんは木綿を水切りして使いました。そこに豚肉を入れて炒め、ユウガオと調味料(味噌、出汁、砂糖など)を入れて中火でコトコトと10分から15分ほど煮込みます。
できあがった「チブル・ンブシー」がこちらです! (写真④)
食べてみると、ナガユウガオはトウガンに似ているけれど、それよりもとろりとした食感で、とてもおいしかったそうです。
いいなぁ。私も食べてみたいなぁ。食べられるうえに、乾燥させればひょうたんとしても使えるナガユウガオ、来年は私も育ててみようかしら……!
(807日目∞ 8月10日)
※明日の「ひょうたん日記」はお休みをいただきます。808日目は、8月12日(金)にアップします。