この夏は「ネルウァ」と生きていこう

by 丸黄うりほ 

①「ニューメデール」の包帯を巻いた「ネルウァ」

②なぜか孫蔓がじゃんじゃん出てきました

③日中でも葉はまあまあ元気

④葉の色むらがちょっと気になるけれど

⑤子蔓の先端。やる気ある? 

昨日の続きです。千成ひょうたん「ネルウァ」の親蔓に亀裂が見つかってから1週間以上たちました。

早々にダメになるだろうと思っていたのに、今も「ネルウァ」には枯れる兆しがありません。それどころか、孫蔓が元気よく出てきています(写真②)。葉は日中、暑そうにはしていますが萎れてはいません(写真③)。ただ、葉に色むらがあり、めちゃくちゃ健康という感じでもない……(写真④)。でも、子蔓の先端はやる気ある感じがしますし……(写真⑤)。たんに今は殺菌剤ベンレートが効いているだけかもしれず、つる割れ病ではないと断言するには時期尚早ではありますが……。

つる割れ病でないなら、あの亀裂はなんだったのでしょう?

思い出したのは、亀裂のできた部分に、もともと小さな傷があったことでした。傷ができる前の数日は風が強く、ゆるく結んだビニタイの輪の中で蔓が踊るように動いていました。それで蔓が擦れたのかもしれません。蔓が成長したときにビニタイが食い込んではいけないと思ってゆるめに結んでおいたのが、かえって傷つけてしまったのかも。そこへ、子蔓を左右に伸ばそうと引っ張ったために捩れて、傷を広げることになってしまったのかもしれない。

ネットを調べてみると、キュウリの蔓が割れる原因として、「蔓の誘引の失敗」というのが出てきました。適切にしばっていかないと、蔓に物理的な力がかかって割れることがあるというのです。ふわっとさせておけばいいというものではない。

私はビニタイを締め直し、また親蔓を支柱に結ぶビニタイの数を増やして、これなら風で揺れないというところまで留め直しました。

いろいろと書いてきましたが、蔓に亀裂ができてしまった本当の原因がどれなのかは、よくわかりません。いずれにしても「ネルウァ」が傷を負ってしまったのは確かなので、この先も例年のような成長や豊作はないかもしれない。それでも、全枯れするような病気でないならば、やはり自分が選んだこの苗「ネルウァ」と向き合って、きちんとひと夏を過ごすべきではないか。そのように私は決意しました。

大騒ぎをして、塚村編集長やヤマミーさんにはご心配をかけてしまいました。とくにヤマミーさんには苗を分けてくださいというお願いまでして、結局このような結論になり、申し訳ないとしか言いようがありません。本当におさわがせして、すみませんでした。

「ネルウァ」のことを、今まで以上に大切にしていこうと思います。この後、アクシデントが「ネルウァ」を襲ったら、それも含めて愛していきます。これからもよろしくね、「ネルウァ」!

(779日目∞ 6月30日)